「アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)」をコンセプトとして、ユニークな腕時計を精力的に開発してきたウブロ。2016年に紳士靴やバッグなど高級レザーアイテムで知られるベルルッティとコラボレーションし、無機物の金属と有機物であるレザーを組み合わせるという独創的な試みで世界を仰天させた。これまではエレガントな「クラシック・フュージョン」をベースに多彩な限定モデルを製作してきたが、最新作ではウブロのアイコニックなクロノグラフ・コレクション「ビッグ・バン ウニコ」を初めて採用。「ビッグ・バン ウニコ ベルルッティ コールドブラウン」として登場した。
「ビッグ・バン ウニコ ベルルッティ コールドブラウン」は自社製ムーブメントを搭載。約72時間(3日間)のロングパワーを誇るだけでなく、計測途中でも瞬時にリスタートできるフライバック機能を持つ。こうしたクロノグラフの司令塔となるコラムホイールなどの動きを、ダイヤル側から視認できることも特長だ。アラビア数字とバーインデックスが型押しされた天然レザーの中央部分を、ドーナツのようにカットアウトし、3時位置の60分積算計に設けられた日付表示の小窓も丁寧にくり抜いている。これらの工夫が凝らされたレザーのダイヤルを2枚のサファイアクリスタルで挟み込むという、生物由来の有機成分を完全に閉じ込める工程が新たに開発された。
経年変化による古色を表現したパティーヌ仕上げの天然レザー、通称ヴェネチアレザーはベルルッティのトレードマークだが、このレザーにも新たなグラサージュ(艶出し)手法を採用。「深みのある最先端の色を引き出したコールドブラウンのパティーヌ」を実現したという。複雑で繊細な手作業を経て生み出されるため、その色合いなどがモデルによってそれぞれ異なる一点ものであることも見逃せない魅力だ。
これまでヴェネチアレザーはダイヤルとストラップに使用していたが、今回の「ビッグ・バン ウニコ」ではベゼルにもアレンジ。ブラックセラミック製のベースに、厚さ1ミリのヴェネチアレザーを接着硬化樹脂を使用してはめ込み、さらに6本のビスで止めている。こちらは露出しているので、ラバーと融合したレザーストラップと同じく、経年変化を楽しむことができる。
クロノグラフのメカニカルな感覚を天然レザー特有のぬくもりが包んでいるので、腕に巻くだけでも心が落ち着き、優しい気持ちになれるのではないだろうか。
問い合わせ先/LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ TEL:03-5635-7055