カルティエの傑作「パシャ」がリニューアル! 自社製ムーブと取り替え可能なブレスにも注目。

  • 文:笠木恵司
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レディスのみで展開していた「パシャ」がメンズでも復活。ケース径35㎜と41㎜の2サイズ。ブレスレットは自分で取り替えられるインターチェンジャブル。1コマ単位でも調整できる。 Photo by Maud Remy-Lonvis ©️ Cartier

一般的に時計のケースは丸形が圧倒的に多いが、カルティエでは逆に少数派といえる。そんな丸形モデルの中でも伝説的な人気を博したのが「パシャ ドゥ カルティエ」だ。1930年代にモロッコ・マラケシュのパシャ(太守)から「プールで泳ぐ時にも着けられる時計が欲しい」と依頼されたことがルーツであり、このネーミングが生まれた。43年に現在に至る原型が考案され、それが85年に復活。強烈な個性と魅力的なデザインでたちまち一世を風靡した。芸能人やアスリートのファンも少なくない。

このパシャが、21世紀にふさわしいエッジィな世界観を携えて新たに登場した。オリジナルは、丸形ケースにもかかわらず、ダイヤルには正方形のレイルウェイトラック(線路状目盛り)を配置。新作も丸と四角を絶妙な緊張感で調和させたデザインに変わりはないが、装飾的な要素を整理。その一方で、ブルースチール(青焼き)の時・分・秒針を鮮やかにコントラストさせている。縁を湾曲させた独特のベゼルも緩やかな形状にリニューアルしており、よりスマートに都会的にブラッシュアップされたといえるだろう。

構造的に大きく改良されたのは、アイコンともいえるチェーンで留められたリューズカバー周辺だ。これまではチェーンを留めるプレートがケースに付いていたが、これを埋め込むことで、よりシャープなシルエットを実現している。このリューズカバーは水の浸入を防ぐための重要な部品だが、カルティエは洒脱なアクセサリーとしてデザインした。それがパシャの世界的な人気を呼んだ理由のひとつだが、今回はリューズトップにもブルースピネルまたはサファイアをセット。リューズカバーの内外でふたつのブルーが美しい彩りを加えている。ムーブメントは自社製の自動巻き「キャリバー1847MC」を搭載。非帯磁性合金を心臓部に使用しており、磁気に強いので、気軽に日常使いできる。

さらに実用的な魅力を増幅するのが、ラグの背面にある「クイックスイッチ」で簡単に交換できるブレスレット/ストラップだ。新しくデザインされたブレスレットは、「スマートリンク」システムでコマの着脱も可能。ここまで進化するとは、マラケシュのパシャも想像していなかったに違いない。デザインや機能だけでなく、使い勝手やコスパに優れている点も21世紀らしいといえるのではないだろうか。

ステンレス・スチールケース&ブレスレットの41㎜モデル。レザーストラップも付属。4時〜5時位置にデイト表示付き。自動巻き(自社製キャリバー1847MC)、ケース径41㎜、ケース厚9.55㎜、パワーリザーブ約40時間、10気圧防水。カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ」¥781,000(税込予価、9月発売予定)Photo by ©️ Cartier

ジェンダーレスで使用できるコンパクトな35mサイズ。レザーストラップが2本付属。自動巻き(自社製キャリバー1847MC)、18Kピンクゴールド、ケース径35㎜、ケース厚9.37㎜、パワーリザーブ約40時間、10気圧防水。カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ」¥1,663,200(税込予価、9月発売予定)Photo by ©️ Cartier

サファイアクリスタルのケースバックから、自社製キャリバー1847MCを見ることができる。防水性は100mを確保。Photo by Cédric Vaucher ©️ Cartier

パシャの美しいダイヤルエッセンスを強調したスケルトンモデル。ステンレス・スチールのブレスレットとレザーストラップが付属。自動巻き(自社製キャリバー9624MC)、ステンレス・スチール、ケース径41㎜、ケース厚10.45㎜、パワーリザーブ約48時間、10気圧防水。カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ スケルトン」¥2,956,800(税込予価、9月発売予定)Photo by ©️ Cartier

問い合わせ先/カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757