2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイド氏が警察官の暴行により死亡したことに端を発し、欧米を中心に人種差別に反対する抗議活動が激化している。この問題が決して局地的なものでなく、日本からも公平な社会の実現を願っていることを示すために、ファンドレイジングプロジェクト「Japanese Photographers 4 Black Lives Matters」が設立された。
このプロジェクトには、ホンマタカシ、川内倫子、深瀬昌久ら日本の写真家約30名が参加。オンライン上で彼らの作品プリントをそれぞれ150USドルで販売し、その売り上げから100ドルが6つの反人種差別団体に寄付される。実施期間は、1865年にテキサスで最後の奴隷解放宣言がなされた記念日である6月19日から、7月20日までの約1カ月。どの写真家も、制度や世間的な意識を変え、反人種差別活動を支援するという趣旨に賛同し、特別な販売価格での参加を表明した。プロジェクトに参加する写真家は期間中にも増えていく見込みだ。写真を通じて、いま自分に何ができるのかを考えるきっかけになることだろう。
Japanese Photographers 4 Black Lives Matters
開催期間:6月19日(金)~7月20日(月)
www.japanesephotographers4blacklivesmatter.com