オメガの新作「シーマスター 007 エディション」は、ダニエル・クレイグのアイデアを取り入れ、待望のレギュラーモデルに。

  • 文:笠木恵司
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007シリーズの新作映画(第25作)『No Time To Die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)』の中でジェームズ・ボンドが腕に巻くオメガの特別モデル「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」。

あの男が5年ぶりに帰ってくる。エージェントナンバー007。ご存じジェームズ・ボンドが活躍する新作映画『No Time To Die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)』が、2020年4月に公開される。ストーリーやアクションもさることながら、美女や高級車などの小道具が話題を振りまいてきたシリーズであり、いわば男の憧れを誘うショーウィンドウともいえるだろう。なかでも注目を集めてきたのが腕時計だ。第25作となる今回も、オメガでは恒例の「007 エディション」を特別製作。前作『007 スペクター』に続いて、作中とまったく同じモデルが発売される。

ボンドが腕に巻く「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」は、主演のダニエル・クレイグの意見を反映。英国の海軍中佐でもあるボンドにちなんだミリタリーテイストが際立っている。過酷な任務の遂行を支えるために、軽量で強度の高いグレード2チタンを時計のケースと007シリーズでは初となるメッシュ ブレスレットに採用。ダイヤルとダイビングスケール(潜水時間などを管理)を備えた回転ベゼルは、“トロピカル”ブラウンのアルミニウム製。英国軍官給品のマーク(ブロードアロー)を模した矢印を6時位置と裏蓋に大きくアレンジしており、これがミリタリーのシンボルとなる。裏蓋には軍用のコードナンバーなども刻印されている。

また、前述した回転ベゼルの目盛りと時分針の先、そしてインデックスに塗布された蓄光式夜光の赤茶けたベージュが、ブラウンベースのカラーと相まってヴィンテージ感もたっぷり。歴代のモデルはモダンでスタイリッシュだったが、この新作は年季を経た独特の風格を感じさせる。前作『007 スペクター』で熱い視線を集めたNATOストラップも、ダークブラウン、グレー、ベージュの3色ストライプをスタンバイ。メッシュ ブレスレットはヴィンテージ感をアピール。ミリタリーテイストにこだわるならNATOストラップということになる。

今回の「007 エディション」は入手困難になりがちな限定モデルではなく、ファン待望のレギュラーモデルとして、映画公開に先駆けて2020年2月から発売されるのもビッグニュース。映画でも使用されるので当然ではあるが、裏蓋とストラップのループ以外に007ロゴがないので、まさにシークレット・エージェントとして普段使いできる。

第25作が最後とされる、主演のダニエル・クレイグ。よりリアルでタフな007イメージをつくり上げた。今回の「007 エディション」も、彼の意見を取り入れたミリタリーテイストが特長。

ケースとブレスレットはチタン。ムーブメントは業界最高水準の精度と耐磁性を備えた「オメガ コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8806」。自動巻き、パワーリザーブ約55時間、ケース径42㎜、30気圧防水。「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」¥1,089,000(税込)

前作で注目を集めたNATOストラップとのコンビネーション。ストライプ柄がダイヤルのカラーリングにジャストフィット。質実剛健なミリタリーテイストが感じられる。スペックは上掲モデルと同様。¥957,000(税込)

裏蓋の大きな矢印は、英国軍官給品を示すマーク(ブロードアロー)をアレンジ。その下の“0552”は海軍所属、“923 7697”はダイバーズウォッチの意味。“A”はネジ込み式リューズのコード。“007”は説明不要のエージェントナンバーであり、最後の“62”はボンド映画第1作が公開された1962年の意味。この裏蓋は常に12時位置を上にして収まるオメガ独自のナイアードロック式。

●問い合わせ先/オメガお客様センター TEL:03-5952-4400