数量限定のリメイクニットに注目、伊勢丹新宿店メンズ館に“サイドスロープの部屋”現る!

  • 文:高野智宏

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大きな千鳥格子の右身頃は、カシミア74%とシルク26%の混毛。グレー単色の左半身はカシミア100%と、異なる柄と素材の2着を大胆にもドッキング。しかも、襟に青い差し色、胸にポケットと新たなディテールも追加されたユニークな一着に。「プルオーバー」¥86,900(税込)

日本発のニットブランド「サイドスロープ」が、11月13日(水)より伊勢丹新宿店メンズ館にてポップアップストア「サイドスロープ ルーム」を開催する。

サイドスロープは、アートディレクターの脇坂大樹が2005年に立ち上げた、ニット専門のファクトリーブランドだ。世界各地で見出した貴重な素材を使用し、ファクトリーブランドならではの卓越した編み技術をもって生み出したアイテムは、モダンなデザインと優れた品質で日本はもとより、イタリアをはじめヨーロッパ各地でも高い評価を得ている。

今回のポップアップストアでは、ニット製のクッションやバッグといったユニークな小物もラインアップされるが、なかでも注目したいのは、数量限定で発売されるアーカイブのリメイクアイテムだ。たとえば、異なるデザインや色彩のアーカイブ同士を融合し新たなディテールを加えたプルオーバーや、染めと柄が異なる2着を1着に仕立てたカーディガンなど。サイドスロープの歴史だけでなく、そのユニークな発想とチャレンジングな姿勢を感じる、いい意味でクセ者揃いといったところ。

こうしたリメイクアイテムについて、脇坂さんは「自分たちが過去につくったものをもう一度、掛け合わて生まれ変わらせる。大切にしてきたものを磨き直す感覚」であり、「リメイクならではの配色も楽しめた」と語る。

なお会場内では、ファクトリーブランドならではの高い技術を駆使した、さまざまなニットの編地をアートとして表現。壁面ディスプレイとして展示することで“ニットに囲まれた部屋”の演出がなされるなど、サイドスロープのニットが生み出す表現力と世界観を体感できる空間となっている。

そろそろ冬本番、他と差のつくニットを探しているなら、まずはこの“部屋”をのぞいてみるのがいい。

ウールのなかでも最高級とされるイタリア紡績の16.5micのエクストラファインメリノウールを使用した、定番商品の3色をブロック配色で表現したリメイクアイテム。継ぎ接ぎの縫製を3本針としたところもデザインポイントに。「ハイゲージカーディガン」¥31,900(税込)

右半身を日本の染色技術、折り紙染めでチェック柄に染色。左半身は製品染めによりヴィーンテージな雰囲気を演出した。ブランドの出発点でもある、工場の余剰糸を再利用し製品化された2着をリメイク。大人好みのシックな1枚に仕立てた。「製品染めカーディガン」¥46,200(税込)

サイドスロープ ルーム
開催場所:伊勢丹新宿店メンズ館 6F メンズコンテンポラリー
(東京都新宿区新宿3丁目14-1 伊勢丹新宿店メンズ館6F)
期間:11/13(水)~11/26(火)
営業時間:10時~20時

問い合わせ先/FENIX INTERNATIONAL Tel:03-5488-6390