伊東豊雄、皆川明、名和晃平が名作照明を大胆に再解釈した、限定モデル 「タリアセン2」を見に行こう。

  • 文:梶原博子

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伊東豊雄が手がけた「タリアセン2」。フロアスタンドの名品「タリアセン2」は、1933年にライトが設計した体育館に使用するためにデザインされたペンダント照明が原型です。Photo: Yoshihito Imaeda (FATCAT)

四角い箱と遮光板で構成された建築物のようなフロアスタンド「タリアセン」。あまりにも有名なこのプロダクトの生みの親は世界的建築家、フランク・ロイド・ライトです。昨年、ライトの生誕150年を記念してスタートし、好評を博した企画展『HOMMAGE TO FRANK LLOYD WRIGHT フランク・ロイド・ライトへのオマージュ』が、今年も11月22日から11月25日まで、東京・天王洲の寺田倉庫にて開催されます。

現在、販売されている「タリアセンシリーズ」は、日本の照明メーカーのヤマギワが、フランク・ロイド・ライト財団の全面的な協力のもと、現存する図面の検証と現地調査や厳正な施策検査を経て現代に甦らせたもの。シリーズの中でも有名なのがフロアスタンド「タリアセン2」。今回は建築家の伊東豊雄、デザイナーの皆川明、彫刻家の名和晃平をゲストデザイナーに迎え、名作照明を大胆に再解釈しました。

誕生した作品は、企画展に先行して11月21日から特別限定モデルとして販売がスタートし、4日間限定の展覧会でお披露目されます。タリアセン2を原型としながら、ライトの建築に対する思想や概念、建築に用いられたモチーフを再解釈して生み出された、3氏によるオマージュ作品がどんなものか、否が応に期待が高まります!

皆川明が手がけた「タリアセン2」。Photo: Yoshihito Imaeda (FATCAT)

名和晃平が手がけた「タリアセン2」。Photo: Yoshihito Imaeda (FATCAT)

タリアセン2を事務所で愛用する、在りし日のライト。©photo OBMA F.L. Wright Fdn

左から、彫刻家の名和晃平(Photo:Nobutada OMOTE|SANDWICH)、デザイナーの皆川明(Photo:Takashi Okano)、建築家の伊東豊雄。

『 HOMMAGE TO FRANK LLOYD WRIGHT フランク・ロイド・ライトへのオマージュ』

開催期間:2018年11月22日(木)〜11月25日(日)
開催場所:T-ART HALL(寺田倉庫内)
東京都港区東品川2-6-10
TEL:03-6741-2370
開館時間:11時〜19時
www.yamagiwa.co.jp/news/805.html