待望の直営店「ムーンスター銀座」は、ニッポンスニーカーの味わいを海外へ発信します!

  • 文:高橋一史

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1958年に南極観測隊へ提供した防寒靴の製造ノウハウを活かした、コーティングキャンバス・ウィンターブーツ「アンターク(ANTARC)」。着脱できる防寒用インナーソックス付き。¥24,840(税込)

待ち望まれた直営店がいよいよ誕生しました! 味わい系ニッポンスニーカーの雄、「ムーンスター」の専門店です。海外からの観光客が行き交い、盛り上がりを見せる東京・銀座において、「ニッポンにムーンスターあり」を主張する旗艦店です。オープン日は2018年10月26日。

「ムーンスター ファクトリー ギンザ(MOONSTAR Factory Ginza)」の店名が示すように、内部には製造工程で使われる機械や道具がディスプレイされています。モニターには製造の様子を映した映像が流され、職人技の一端を垣間見ることができます。フロアは1~4階まであり、一般向けの販売スペースは1、2階。Penの読者層にフィットしそうな、おもにキャンバス素材を使ったレトロシックな「メイド イン 久留米(MADE IN KURUME)」シリーズは、現在1階で取り扱われています。2階では、スポーツスニーカーや革靴などムーンスターが手がける他のモデルが数多く並べられています。

特筆すべきは、この店は「メイド イン 久留米」の全ラインアップを揃えているわけではないこと。銀座という土地柄を考慮した “発信基地” としての役割が重視されており、ムーンスターが考える‟打ち出しスニーカー”が厳選して置かれているのです。セレクトショップではあまり見かけないレアなモデルを探したい人は、必ずワクワクできるであろう品揃えです。

1873(明治6)年から145年にわたり、シューズをつくり続けてきた老舗の現在を体感しに、ぜひ足を運んでみましょう。

「メイド イン 久留米」の打ち出しスニーカーと、工場で使われる機械などが置かれた1階。

スニーカー黎明期のムードをいまに伝える、「ロー バスケット(LAW BASKET)」。2点ともに¥8,532(税込)photo:Kazushi Takahashi

旧社名「月星」時代の古いポスターを再現したディスプレイ。手前は、地下足袋を模した近年のスニーカー。photo:Kazushi Takahashi

海外ウケのいい、モードスタイルにも合う「ジカタビ(JIKATABI)」。このモデルのベースは、祭事で履かれる地下足袋。¥8,532(税込)

店の立地は、服の店の「シップス」やシーフード料理店「ルークス ロブスター」などが並ぶ通り沿い。

●MOONSTAR Factory Ginza
東京都中央区銀座3-4-18
TEL:03-6263-2353
営業時間:11時~20時
不定休
www.moonstar.co.jp