静かに流れる時を愛でるという点において、腕時計とバーには共通するものがあります。お気に入りのバーには、愛用の腕時計を着けて行きたいもの。そんな時にぴったりな腕時計が登場しました。
セイコーの本格機械式腕時計ブランド「セイコー プレザージュ」から、日本を代表するバーテンダー、岸久(きし ひさし)さんの考案によるオリジナルカクテルにインスパイアされた、数量限定モデルが発売されるのです。
20世紀初頭に国産初の腕時計「ローレル」を発売して以来、機械式腕時計をつくり続けてきたセイコー。「セイコー プレザージュ」は、その100年以上に及ぶ伝統とノウハウを受け継ぎつつ、最新のテクノロジーや日本の伝統工芸をとり入れることなどによって、腕時計の新たな価値を提供してきました。
バーテンダー初となる「現代の名工」や職人最高の栄誉である「黄綬褒章」までも受章している岸さんの匠の技によって生み出される繊細で美しいカクテルは、日本の真摯なものづくりそのものであり、機械式時計づくりとも多くの共通点を見い出すことができます。今回の岸さんとのコラボレーションもその流れから生まれたもの。すでに6月から、カクテルをモチーフにしたカラーダイヤルを備えるシリーズの6種7モデルが登場し、岸さんはマティーニ、サイドカー、マンハッタン、マルガリータ、スカイダイビング、ブルームーンといったカクテルについて、そのチョイスとダイヤル色についての監修を手がけています。しかし今回の限定モデルはこうしたレギュラーモデルからさらに踏み込んだ取り組みで、まずは岸さんがこれまでにないオリジナルのカクテルをつくりだし、それを元に腕時計のダイヤルがデザインされたというものです。
美しい日本の情景が表現された、ふたつのカクテルと腕時計。
今回の限定モデルは、まず岸さんにオリジナルのカクテルを考案してもらい、そのカクテルをモチーフにダイヤルがデザインされているという点が大きな特徴です。まず、11月17日(金)から各1,300本限定で発売されるのが、深いブルーのダイヤルをもつ「SARY085、087」。モチーフとなったオリジナルカクテル「Starlight(スターライト)」は、国産グレーンウイスキー「知多」をベースに、バイオレットリキュールや銀座のはちみつ、ソーダを加えてシェイクしたもの。微細な泡が宇宙にきらめく星々をイメージさせます。
「SARY085、087」のダイヤルは、緻密な型打ちパターンとネイビーのグラデーション塗装によって、このカクテルと同じように星が瞬く夜空を表現しているのです。
一方の「SARY089、091」は、美しい桜色のカクテル「Sakura Fubuki(サクラフブキ)」にインスパイアされて生まれました。「Sakura Fubuki」は、国産ジン「ROKU」をベースに、芳醇な甘酒、桜シロップ、ココナツウォーターを加えてシェイクしたもの。甘酒の麹が舞い散る桜の花びらを表現しています。
「SARY089、091」のダイヤルの放射状に広がる花びらのような型打ちパターンは、光の当たり具合によってわずかにピンクに色づき、カクテル同様に儚くも美しい桜のイメージを印象的に演出します。こちらは2018年の1月12日より、各1000本限定で発売されます。
いずれのモデルも、秒針と分針に針の先端を手で曲げて形づくる「曲げ針」を採用し、シースルーバック仕様の裏ぶたには「Limited Edition」の文字とシリアルナンバーが印されています。腕時計のデザインにはさまざまな意匠がありますが、今回の限定モデルのようにカクテルがモチーフにされているのはとてもユニーク。本格的な機械式時計としてのスペックは1本目の腕時計としてもふさわしいものですが、すでに愛用の腕時計を持っている方も、セカンドウォッチとして購入し、気分や季節に合わせて着けてみてはいかがでしょう。
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