アルフレックス東京がフォトギャラリーに変身! 小山薫堂&アレックス・ムートン展「ライカで撮るイタリア・京都」が開催中。

  • 撮影:小野広幸
  • 文:阿部博子

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20代の頃、清水の舞台から飛び込む気持ちで購入したという思い出の「エーソファ」に座り、自身の写真を眺める小山薫堂さん。

放送作家、脚本家、企画プロデューサーなど、さまざまな顔を持ち、マルチに活躍する小山薫堂さん。多彩な才能はこれだけにとどまりません。大好きな街を歩き、愛用のライカで撮影するのがライフワークなのだとか。過去に写真集を発売し、個展を開くなど写真の腕前は折り紙付き。ライカをきっかけに出会ったという友人のフランス人写真家のアレックス・ムートンさんとのふたりの写真展「ライカで撮る イタリア・京都」が東京恵比寿のアルフレックス東京にて8月8日(火)まで開催中です。

今回で2度目となる写真展は、前回のテーマ「京都」に加えてふたりが惹かれてやまないイタリアの街を撮影した作品が並びます。「ライカ」「京都」「イタリア」と同じく、両氏が愛するファニチャーショップ「アルフレックス東京」をギャラリーに見立てて旅の情景を再現しました。

展示作品にはタイトルや撮影者のクレジットがありません。この意図について薫堂さんは「カラー写真は僕が、モノクロ写真はアレックスが撮影したもの。僕たちが京都とイタリアの街を歩きながら捉えた一瞬を写真に収めました。ふたつの視点の違いを楽しんでもらえたら」と話します。自宅でも愛用するアルフレックスの家具に囲まれた空間の中で作品を目にした薫堂さんは「オフィスには自分の写真を飾っているのですが、自宅にはなくて。でも、(ぐるりと会場を見渡して)うん、悪くない。自宅にも飾りたくなりました」とニッコリ。イタリアがルーツであるアルフレックスのモダンで気品あふれる家具に囲まれた空間は旅情気分を盛り上げ、写真に登場するミラノやヴェネツィアの街への思いをはせずにはいられません。

会期中、来場した人の中から抽選で、薫堂さんも愛用するライカのインスタントカメラ「ライカゾフォートオレンジ(1名)」や薫堂さんのサイン入り「ライカゾフォート撮影作品3枚セット(5名)」をプレゼントする企画も実施中です。

それにしても気になるのは、小山さんと同い年のフランス人写真家だということ以外、ベールに包まれている写真家アレックス・ムートンさんの存在。写真展に訪れてふたりの写真を見比べてみると、勘のいいPen読者ならその正体がわかるかも!?

展示作品の中から。「壁マニア」を自認する薫堂さんがミラノ郊外で撮影したお気に入りの一枚。©︎Kundo Koyama

7月26日に開かれた展覧会のオープニングパーティでは、薫堂さん行きつけの山形にあるイタリア家庭料理とワインの店「イル コテキーノ」の佐竹大志シェフが、アルフレックス常設のダダ社のオープンキッチンにて腕を振るいました。28種類もの自家製ハムや山形の地元食材を使った料理をゲストに振る舞い、パーティは大盛況。

小山薫堂&アレックス・ムートン展「ライカで撮るイタリア・京都」

開催期間:~8月8日(火)
開催場所:アルフレックス東京
東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクェア1F
開催時間:11時~19時
定休日:水曜
TEL:03-3486-8899
http://www.arflex.co.jp/shop/official/