シングルモルト・ウイスキーの聖地として知られるスコットランドのアイラ島で、1881年に創業したブルックラディ蒸留所。同蒸留所産のモルトウイスキーは“エレガントで美しい味わい”と高く評価されながらも、1994年には惜しまれつつ閉鎖。その後、2000年代に入って見事な復活を果たします。
復活劇の立役者となったのは、「アイラの伝説の男」として知られるジム・マッキュワン氏。そんなマッキュワン氏のもとで再スタートを切った新生ブルックラディがこだわったのが、真にテロワールを重視したウイスキー造りでした。
その土地のピートや仕込み水、さらには熟成環境が香味に大きな影響を与えるとされるウイスキーは、よく「風土の酒」と言われます。とはいえ、120を超えるモルトウイスキー蒸留所が存在するスコットランドでも、現在は原料となる大麦の多くが輸入品。対してブルックラディでは、原料をスコットランド産大麦(さらに一部はアイラ島産大麦)に限定。創業時の設備を使った伝統的な手法で、熟成はもちろんボトリングまでを島内で行うなど、ウイスキー造りのすべてがアイラ島で完結する“正真正銘のアイラ産ウイスキー”にこだわっています。
そんなブルックラディの人気シリーズのひとつが、蒸留所のヘッド・ディスティラーが特別に選んだ樽のみを使用する「ブルックラディ ブラックアート」。今回がシリーズ第5弾となる「ブラックアート1992」(数量限定・3月27日発売)は、マッキュワン氏からヘッド・ディスティラーを継いだアダム・ハネット氏が初めて手掛けた記念すべき1本です。ヴィンテージ(蒸留年)以外の詳細を知るのは、創造主であるヘッド・ディスティラーのみ。アイラでは珍しいノンピートタイプの24年熟成原酒のみを、カスクストレングスでボトリング。蒸留所閉鎖前の貴重な長熟ブルックラディが現代的な感性でボトリングされた、至極のアイラモルトをお試しあれ。
ブルックラディ ブラック・アート1992
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