春夏のセットアップを選ぶなら、美しい素材を使った「ボス」の服に注目です。

  • 写真(モデル):福原佑二(eightpeace)
  • スタイリング:小野田 史
  • ヘア:KOTARO for SENSE OF HUMOUR
  • 写真(静物):岡村昌宏(CROSSOVER)
  • 文:森下隆太

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ジャケット¥44,280、ニット¥23,760、パンツ¥37,800/すべてボス(ヒューゴ ボス ジャパン)

今季のヒューゴ ボスは、空気のような軽やかさを追求した「究極の夏の装い」がテーマです。大人な印象を保ちつつも、そんな軽快なムードを体現する2つのセットアップを紹介します。まずは、デニム素材を使ったセットアップ。トップスはスウィングトップのようなブルゾンで表現されています。身体にフィットするようにデザインされたラグランスリーブは、動きやすさと同時に、昨今の主要なトレンドであるスポーティなムードを醸し出すのにも打ってつけ。ほどよくタイトなボディやアームホール、やや短めに設定された着丈も軽やかさを後押しします。

素材がデニム地ゆえ、インナー次第ではカジュアルな印象も演出可能。別々に使っても、主役級の存在感を放ちます。

小ぶりな襟に比翼仕立ての前合わせなどミニマルなディテールに加えて、ブラックのワンウォッシュデニムというのもポイント。とかく野暮ったくなりがちなデニムの上下ですが、この色みと適度にハリのある素材によりフォーマルなモード感すら漂います。細身のパンツはトラウザーズに見られるようなスラントポケットを採用し、こちらもエレガントな仕様が光ります。

いわゆるセルビッチを彷彿させるホワイトのライン。これがデニムセットアップにありがちな野暮ったさを払拭します。

ミニマルな仕立ての中でアクセントとなるのは、前立てや袖口に入ったホワイトのライン。セルビッチを彷彿させる白のパイピングが加わることで、トップスに洗練された雰囲気が漂います。このあしらいは、装い全体のモダンな印象に拍車をかけるとともに、グレイやホワイトのニットを合わせた際に、色合わせの”橋渡し”役として装いの完成度をいっそう高めてくれることに。


季節感を優雅に演出するシアサッカースーツ

スーツ¥156,600、スキッパーポロ¥30,240、スニーカー¥38,800、バッグ¥162,000/すべてボス(ヒューゴ ボス ジャパン)

ひと目見てシルエットの美しさに目を奪われてしまうシアサッカースーツは、「スリムフィット」の一着。ヒューゴ ボスでは、「エクストラスリム」「レギュラーフィット」など、幅広いシルエットのレンジを展開していますが、その中で特に日本人に人気なのがこちらのスリムフィットです。

ジャケットはハーフライニング。見た目だけでなく、着心地も軽快です。とはいえ、ほどよくシェイプが効いていてエレガントな面持ち。

ジャケットは非構築的なソフト仕立てに。肩まわりはパットを取り去り、ナチュラルショルダーの仕様です。パッチポケットではなく、フラップを取り去った両玉付きのポケットを採用するなど、前ページのデニムセットアップ同様にミニマルな細部が光ります。ラペルも芯なしですが、カッティングと縫製の妙により、非常に美しいロールを描いています。

パンツは股上浅め、スラントポケットのドレッシーな一本。ノータックのタイトなラインを描くパンツはスタイルをよりよく見せてくれます。また、センタークリースが腰元までしっかり入り、きちんとした印象に。持ち出しが長めに設定されているので、ベルトレスで履いてもサマになります。ちなみにこのセットアップは同ブランドの「トラベルシリーズ」のひとつです。シワになりにくい素材なので、この一着だけで”機内からプレゼンまで”を可能にしてくれます。

問い合わせ先/ヒューゴ ボス ジャパン 
TEL:03-5774-7670