釜浅商店は御存知のとおり、日本有数の調理道具街・合羽橋で明治41年から続く老舗料理道具店。長い歴史を守りながら道具を各産地の職人とつくりつづけ、使いやすさと美しいデザインが両立したさまざまなアイテムを生みつづけています。

この秋、満を持して誕生したのがオリジナルのステーキナイフ。釜浅商店はプロにも多く愛される包丁を販売してきましたが、ステーキナイフを販売するのは初めてのこと。「ステーキをおいしく食べること」に特化したナイフを発表しました。

釜浅商店がタッグを組んだのは、刃物の街・岐阜県関市で世界に日本製ナイフのよさを発信する「ヒロナイブズ」。切れ味だけでなく、フォルムの美しさもまた世界が注目する理由のひとつ。ナイフマニアも一目置くブランドです。

このステーキナイフもまた、うっとりするような流線型。指に馴染むようなフォルムに、ダマスカス模様が映えます。この模様は1本1本に個性がありますから、やはりお店で直接見て選ぶのが楽しそうです。さらに素材は釜浅商店の包丁と同じステンレス系の高級鋼材を使い、職人が刃付けを行います。たとえば分厚い赤身肉に刃を立てれば、すっと肉に吸い付くような感触。やはりナイフの切れ味はおいしさを左右する、と確信する瞬間です。

釜浅商店とヒロナイブズが叡智を詰め込んだ1本のステーキナイフ。年末は自宅で豪華に肉を焼いて食べよう、なんて企みをお持ちの方は、高い肉を買うよりまずナイフです。ヒロナイブズと同じ岐阜に伝わる美濃和紙を使ったギフトボックスもまたスタイリッシュで、自分へのご褒美や友人へのギフトにもおすすめです。（北條芽以）