“建築、空間、使い手に合う金物を制作致します。”
HPの一文どおり、金森正起の仕事は、扉や表札、ポスト、照明、器、オブジェと多岐にわたります。素材も鉄、錫、真鍮、アルミと幅広く、なかにはホウロウや漆で加工したものも。自然の姿をそのまま受け入れたような錆びた鉄の風合いや、無作為のようでいて細部まで計算された造形が、金森作品の魅力です。
その個展「金森正起 鉄の仕事展」が、三重県伊賀市にあるギャラリーやまほんで開催されます。ギャラリーやまほんは、山と田園に囲まれたのどかな風景の中に佇む大きな小屋を改装したギャラリー。「暮らしのための工芸」をテーマに、約100人の作家の器や生活雑貨を扱っています。ここでは初めてとなる金森正起の展覧会。静謐な空間に並ぶのは、器からオブジェまで、さまざまな造形と質感をまとった作品の数々。
初日には人気陶芸家の内田鋼一とともに、「鉄の魅力」をテーマにトークイベントを開催。陶磁器だけでなく、鉄の作品も多くつくる内田鋼一と金森正起のスペシャルなセッションは要チェックです。ギャラリーの隣には、ギャラリーで扱う器を使ってケーキやコーヒーをいただけるカフェ ノカも。秋の1日、ドライブがてら伊賀まで足を伸ばしてみませんか?(小長谷奈都子)
「金森正起 鉄の仕事展」
開催場所:ギャラリーやまほん(三重県伊賀市丸柱1650)
開催期間:11月5日(土)~12月4日(日)
開廊時間:11時~17時30分
TEL:0595-44-1911
トークイベント
パネリスト:内田鋼一(陶芸家)、金森正起(金工)、山本忠臣(キュレーター)
日時:11月5日(土)15時30分~16時30分
定員:30名
参加費無料
※予約制のため、メールまたは電話で申し込みください。