ぱっと目に入った瞬間、脳裏に焼きつくリンゴのグラフィック。このデザインを生みだしたのは、グラフィック・デザイナーの三木健さん。こちらの作品「APPLE+」は、2015年3月に開催された、ギンザ・グラフィック・ギャラリー個展の告知ポスターです。今回この作品が、第18回亀倉雄策賞を受賞し、展覧会『りんごデザイン研究所』が、クリエイションギャラリーG8で開催されます。

日常に当たり前のように存在する「りんご」。そんなりんごに抱く私たちの固定概念をまずは疑ってみよう、という発想。そこから得られる新たな気づきは、私たちの創造力を飛躍させてくれます。三木さんが編み出した教育メソッド「APPLE」は、そんな経験を学生たちに与えながら、“デザインとはなにか？”ということを教えていきます。ポスターのデザインだけではなく、そんな背景にあるデザイン教育のアプローチが評価され、今回の受賞となりました。

会期中、5月24日（火）には鈴木康広さんと、6月1日（水）には織咲誠さんとのトークもあります。いずれも19時10分～20時40分、入場無料、要予約、となっています。こちらも興味深い内容になりそうです。

三木さんの「APPLE」については、Pen5/1号「グラフィックの天才たち。」でもご紹介、三木さんのインタビューを掲載させていただいています。さらに、表紙も飾っていただきました。ぜひ弊誌と合わせてお楽しみください。（Pen編集部）