椅子について深く学びたい方に朗報です。ウェグナーからイームズまで、名作チェアに触れながら、時代背景や生活文化について学べるレクチャー「座って学ぶ 椅子学講座」が始まります。約400脚という膨大かつ貴重な近代椅子コレクションを活かそうと、武蔵野美術大学 美術館・図書館が企画しました。講師は、コレクションの収集に深く関わった北欧デザイン研究の第一人者であり、武蔵野美術大学名誉教授の島崎 信氏が務めます。
講座は12月までの全6回で、毎回約40脚もの椅子に座ることができます。レクチャーでは中国明代の椅子、シェーカーチェア、ウィンザーチェア、トーネットの4大潮流から始まる近代椅子を時代順に紹介。北欧、アメリカ、日本、イタリアと、世界各地で花開いたデザインを見つめながら、その椅子が生まれた背景となる技術やライフスタイルの変化についても探っていきます。また、暮らしの中で椅子を長く大切に使う、生活文化にも触れる場になるようにと意図されています。
その時代の技術の粋と、理想の暮らしの反映、デザイナーの美意識が合わさって誕生する名作椅子。ストーリーを知ると、いまの暮らしや自分に合うとっておきの椅子も見えてきそうです。デザイナーや生活にまつわる道具の制作・販売に携わる方など、ふるってご応募ください。(佐藤千紗)
「座って学ぶ 椅子学講座」
講座日:第1回 5月28日(土) 第2回 7月2日(土) 第3回 9月17日(土) 第4回 11月12日(土) 第5回 12月10日(土) 第6回 12月17日(土)
開催時間:14時~17時
会場:武蔵野美術大学美術館 第10講義室
講師:島崎 信(武蔵野美術大学名誉教授)
定員:各回40名 ※抽選/定員を超えた場合は継続して参加いただける方を優先させていただきます。
参加費:無料
締切日:4月27日(水)
http://mauml.musabi.ac.jp/