連日余震が続く熊本県への支援が、政府やNPOを始め、有志のボランティアから始まっています。1日も早い復興を願うばかりですが、こうして厳しい現実を目の当たりに呼び起されるのは、2011年3月11日の記憶ではないでしょうか――。
東日本大震災の復興もいまだ続いています。時が経つにつれ、忘れていくのではなく、私たちに残された課題はまだまだ残っているということを今回の地震でまた思い知らされたようにも思います。
津波による南三陸の被災者たちを支援するため、作家・エッセイストの村上香住子さんと、友人たちが動き出したのは、物資の支援の次に大切な事でもある、仕事の支援でした。当時、仮設住宅に暮らしていた女性達に手仕事を教え、その商品を東京で売るという「アマ・プロジェクト」がスタートしました。
細い糸を細やかに編んだブレスレットには、美しいガラスビーズがチャームとして付き、女性誌での仕事をしていた村上さんならでは、そのファッション度も高いもの。都内各地のオシャレなセレクトショップなどで販売されました。多くの購入者の元に届く度に、南三陸の女性達の仕事として、売り上げはそのまま被災者達の収入となったのです。
このプロジェクトには、ジェーン・バーキンやバネッサ・パラディなど、世界のセレブリティも賛同しています。その「アマ・プロジェクト」のブレスレットに、Tシャツやエコバッグを合わせた第1弾が、伊勢丹で販売がスタートしました。
Tシャツ・エコバッグのイラストには、フランスの国民的女優で歌手のジェーン・バーキン、アーティストのアンドレ、世界的なモード写真家のマリオ・テスティーノが参加しています。
さらに、この第2弾プロジェクトを支えるのは、インターネットを使って多くの人からお金を募りプロジェクトを実現させる「GREEN FOUNDING by T-SITE」です。設定した期間内に、目標金額に達しプロジェクトが実現することで、起案者の活動を応援することができるという仕組みです。
第2弾では、引き続きジェーン・バーキンと、ジェーンの娘で歌手としても活躍しているルー・ドワイヨンを予定されています。家に居ながら、クリックひとつでもつながれる支援の輪がもっと広がることを祈ります。
また、熊本県への支援も今後どんどん増えていくはずです。私たちひとりひとりにできること、その想いを持つことこそ、大切なのではないでしょうか。(須賀美季)
支援サイトはこちらから https://greenfunding.jp