「工芸をもっと身近な存在にする工芸家集団、といえばいいんでしょうか」。そう語るのは、九谷焼の工芸作家でIKONのメンバー稲積佳谷さんです。
2013年の夏、金沢市で多業種の工芸家が集い、工芸展を開催。その展覧会をつくり上げていく中で参加した作家たちが、互いの共通問題を認識したことがきっかけで、石川県工芸家 net work(通称・IKON アイコン)が立ちあがりました。“世襲じゃない工芸家集団”をキャッチフレーズとする彼らは、それぞれ表現手段は異なっていても、同時代の課題を担い、乗り越えていくため、時に知恵を出し合い協力しあおうと、この会を発足させたそうです。
活動を始めてから多くの人から注目が集まり「IKONの作品はどこで見れるの?」との問い合わせも増えてきたといいます。いままでは各作家の取引先店舗でしか閲覧・購入できなかった作品を、このたびIKONのオフィシャルサイトに掲載。九谷焼、加賀友禅、山中塗りと、さまざまな作家の作品を見ることができます。もちろん新作も随時発表というから注目です。
そして、せっかく作品が見れたなら購入したい! という方も多いはず。そんな方にお薦めなのが「デニム」のオーダー。履き続けるうちに表情を変えるデニムという素材には、工芸と通ずるものがあると、IKONの作家たちが「KOGEI DENIM」というテーマでデニムをアレンジ。世界にひとつだけのデニムを作製します。オーダー方法は、ウェブサイトから好きな作家を選ぶだけ。ほかにも、引き出物やプレゼント用の工芸作品など、オーダーメイド商品も受け付けています。ぜひ一度チェックしてみはいかがでしょうか?(Pen編集部)
世襲じゃない工芸作家集団IKON
www.ikon-kanazawa.jp