自然とともにつくりあげる世界を想像しよう、恵比寿映像祭「動いている庭」は2/11(木)から。

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    中谷芙二子《砂漠の霧磁気象園》(オーストラリア国立美術館・彫刻庭園、キャンベラ)[参考図版]

    恵比寿映像祭は年に一度、東京都写真美術館全館を使用し、展示、上映、ライブイベント、トークセッションなど、複合的に行うアートと映像の祭典。現在、東京都写真美術館は改修工事中のため、今年も美術館周辺を会場として開催されます。

    今回のテーマは「動いている庭」。フランスの思想家・庭師であるジル・クレマンが見出した庭のあり方から着想を得て、作品が集められました。〈庭=現代社会〉と捉え直してみると、日々発展するテクノロジー、変化し続ける都市環境、不可視のネットワーク社会など、”現代社会における自然”ともいえることがらが、さまざまに立ちあがってきます。

    参加作家は、中谷芙二子、クワクボリョウタ、鈴木ヒラク、ジャナーン・アル=アニ、ロバート・スミッソンなどから、ヨーロッパ実験映画の先駆者シャンタル・アケルマンの遺作上映、美術界と映画界を横断するベン・ラッセルの三部作とパフォーマンスなど、見どころがたくさん。

    クレマンは、〈荒れ地とは、人間の力が自然の前に屈したことを示すものだった。けれども違う見かたをしてみればどうだろう?〉という問いを私たちに投げかけます。会期中、ザ・ガーデンホールにて、クレマンの思想と活動もパネル展示されます。自然と人間という存在から、現代社会についてイメージを膨らませてみてください。(Pen編集部)


    澤崎賢一《動いている庭》2016年 Photo:Kenichi Sawasaki
    ジル・クレマンのドキュメンタリーもプレミア上映される。

    ジョウ・タオ《青と赤》2014 Courtesy the artist and Vitamin Creative Space

    ロバート・スミッソン《マンハッタン島を周遊する浮島》2005
    Estate of Robert Smithson, Courtesy James Cohan Gallery, New York/Shanghai and Electronic Arts Intermix (EAI), New York.

    第8回恵比寿映像祭『動いている庭』

    開催期間:2月11日(木)~20日(土)
    開催時間:10時~20時(最終日は~18時)
    開催場所:ザ・ガーデンホール、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンシネマ、日仏会館、STUDIO38、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場ほか
    入場無料(上映、ライブ、レクチャーなど、定員制のものは一部有料)
    問い合わせTEL:0570-021-170

    会期中無休

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