ほっとする骨董に京都で出会う、「幾一里」が恒例の展示会を開催中です。

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    木彫《狛犬》「流れ仏のように木肌は荒れていますが、それが何とも言えない風情を醸し出しています。」と荒井さん。

    壬生狂言で有名な壬生寺や、新撰組屯所旧蹟の近くにある「幾一里(いくいちり)」は、築100年の京町家を改装し開店したギャラリー。店主の荒井さんは50歳を過ぎてから趣味であった骨董の世界に入り、日本を代表する思想家、柳宗悦の唱えた民藝の心「簡素の美」「健康の美」「用の美」を胸に古民藝や古陶磁、ジャンクまで、私たちの心を和ませる「ほっとする」ものを取りそろえます。

    そんな幾一里ではいま、秋恒例の「座辺の骨董展」が開催中。一年の締めくくりとして恒例の行事になっている今展示では、時を経て使ってもインテリアとしても美しい骨董が並び、古民藝から心静まる仏教美術まで、私たちの暮らしを豊かにし、生活を彩る特別な一点を紹介してくれます。美しい晩秋の京都、散策をかねて足をのばしてみてください。(Pen編集部)

    木彫面《うそぶき》「ひょっとことも言われ、ひょうきんな表情が何とも言えません」と荒井さんが語るように惹きつけられる表情をしたお面。村祭りのお神楽にでも使われたのでしょうか。(高さ19㎝)

    《英国・スリップウェア》色のグラデーションが美しい一品。手仕事のぬくもりを感じます。

    ギャラリーの外観。店主の生家を改修しオープンしたというそのたたずまいは、京都が持つ歴史を十分に伝えます。

    「座辺の骨董展 古民藝から仏教美術まで」
    開催期間:~11月29日(日)
    京都壬生の町家ギャラリー 幾一里
    京都市中京区坊城通後院通下ル壬生馬場町19-1
    開館時間:12時~18時
    TEL 075-811-8454
    http://ikuichiri.exblog.jp