スペイン人作家のアレックス・ロビラが書いた『Good Luck』という本をご存じでしょうか。今から10年以上前に日本で発売され、瞬く間にミリオンセラーとなった作品です。ファンタジーとも哲学書とも言える内容に、多くの人が「幸せ」の意味を考えさせられ、そして一筋の希望を感じ取ったのではないかと思います。
シリーズ完結作である『Good Crisis(グッドクライシス)』がこのたび発売されました。この“素晴らしき危機”とは、人間がかならず直面するあらゆる逆境とも言うべき状況にあっても、明日へとつながるチャンスが隠されていることを表した言葉。そのことをロビラは読者に29通の“手紙”を通して気づかせてくれます。
本書には、生まれつきの障害を抱える子どもとその親が困難を乗り越え、奇跡を生み出していくまでのエピソードなど、驚きと感動に満ちた実話がちりばめられています。自分自身が置かれた環境によって、胸に刺さる言葉もきっと変わってくるはず。人生の節目ごとに、読み返したい名著の誕生です。(Pen編集部)
『グッドクライシス』
アレックス・ロビラ 著
田内志文/青砥直子 訳
ISBN978-4-484-15124-3
定価¥1,620
(CCCメディアハウス)
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/1768/