銀座・伊東屋にて、Michael Hitoshiの「空を舞うと何かがある。」展が開催中です。
ニューヨークでフォトグラファーのキャリアをスタートさせたMichael Hitoshiさん。祖父、父ともに画家と、アートが身近にある環境で育った彼が、最終的に選んだのは写真の世界でした。
「一瞬の時を止める、簡単なようで難しい表現が性にあっているんだと思う」と、自身が語る通り、常に移ろう日没前後の地上の光景を、やまないヘリコプターの振動の中捉えた作品たちは、まさに一瞬を切り撮ったもの。
意図せずに作り上げられた幾何学模様、刻々と変化する光の中輝く街の様子は、まさに彼の表現しようとしている文明の発達=生命の進化の“美”の姿といえるでしょう。昼間に撮った作品も色相反転することで、見過ごされていた幾何学美が浮き上がります。
交通量や人通り、実際のロケーションで街灯の数や光量測定、構図に対する高度標高の測定や気象条件など、事前の綿密な計算によって創り出された一瞬。日ごろ目にすることのない、幻想的な地上の姿を是非見に行きましょう。(Pen編集部)
Michael Hitoshi 写真展 “空を舞うと何かがある。”
開催期間:10月10日(土)~ 21日(水)
銀座伊東屋Insppiration Hall
開館時間:10時~20時(最終日21日は19時閉場)