70年代の原宿が詰まった1冊にワクワクします。写真展はいよいよ明日が最終日!

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    スタイリストの高橋靖子さんとモデルの山口小夜子さんの貴重なカットが写真集の表紙を飾ります。

    70年代の原宿――。みなさんはどんなイメージがありますか?

    ちょうどこの頃、原宿はファッションの発信地として注目を集め始めました。若者たちの間では音楽と新しいカルチャーが続々と生まれた時代です。

    そんな70年代の雰囲気が詰まった1冊が、『70’s HARAJUKU』(小学館)です。この本は、スタイリストの草分け的存在の高橋靖子さん(通称ヤッコさん)の当時のアシスタントでスタイリストの中村のんさんが、出版・プロデュースしたもの。いまは大御所の写真家から届いたのは、70年代の飾らない原宿の光景。時代そのものがまさに青春だった、と中村さんは言います。当時の若者たちは、資金がなくても若さとセンスを生かした形で色々なものを生みだしました。とにかく楽しいことをやろうよ! 彼らの意気込みはとても“ピュア”だったそうです。


    本を開くと山口小夜子、舘ひろし、Char、ジョー山中、などなどの被写体に、いまは亡き、カフェドロペや教会、BIGIのお店から出てくる菊池武夫など、リアルな70年代を、女性の目線でディレクションしています。


    中村さんは、当時の匂いや勢いを、いまの若者たちに伝えようと、昨年11月に六本木でこれらの写真を飾った、写真展を開催しました。これが大好評だったので今年、スケールアップした第2弾として、原宿バツアートギャラリーで写真展を開催、いよいよ明日ファイナルを迎えます。貴重なショットを本で確認、そして、当時若者だった有名写真家たちの作品と当時のヒット曲が流れる、まさに70年代にタイムスリップした空間も、楽しんでください。(Pen編集部)


    参加カメラマン(敬称略)

    横木安良夫、広川泰士、染吾郎、井出情児、伊島薫、達川清、マイク・野上、藤井英男、沢渡朔、小暮徹、三浦憲治、ハービー山口、坂野豊、シュウゾウ・アヅチ・ガリバーほか

    KIDY LAND前を歩く女性の姿。

    こちらは表参道の様子。

    『70’s HARAJUKU』(小学館)

    判型:A5判 モノクロ 112ページ
    ¥1296

    参加カメラマン(敬称略)
    横木安良夫、広川泰士、染吾郎、井出情児、達川清、
    ハービー山口、ガリバー、石川武志、野上眞宏


    写真展『70’s 原風景 原宿』Vol.2 

    開催期間:~9月  8 日(火)
    開催時間:10時~17時 ※ 最終日(8日)10時〜16時


    原宿 バツアートギャラリー
    住所:渋谷区神宮前 5-11-5
    TEL:03-6427-5834
    www.ba-tsuartgallery.com/index.php