若き日のゲンズブール、幼いシャルロットも!ジェーン・バーキンの兄が撮った70年代の家族写真展。

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    上の写真は、1977年7月に撮影された、「レストランでシャルロットの似顔絵を描くセルジュ」。撮影者は映像クリエイター、アンドリュー・バーキンで、当時セルジュ・ゲンズブールと結婚していた女優・歌手、ジェーン・バーキンの実兄です。永遠のファッションアイコンであり、70年代〜80年代のカルチャーを体現するこの一家の日常に触れられる写真展が、東京・六本木ヒルズ内のレディスファッションのショップ「ドゥーズィエム クラス」で8月31日(月)まで開催されています。

    アンドリューは、ジェーンとセルジュとの間に生まれたシャルロット・ゲンズブールを起用したセンセーショナルな映画「セメント・ガーデン」(1993年)を監督し、ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。脚本家として、「オーメン/最後の闘争」(1981年)「薔薇の名前」(1986年)「パフューム ある人殺しの物語」(2006年共同脚本)などにも携わっています。このたび写真集「Jane & Serge. A Family Album」(TACHEN刊)を出版したことを記念して、20周年を迎えたドゥーズィエム クラスとのコラボレートイベントが実現。同店では写真集の販売はもちろん、オリジナルプリント写真も販売されています。価格は平均して約¥70,000〜100,000とお手頃で、しかもすべて額装済み。購入してすぐに部屋に飾りたい人にも見逃せないニュースです!

    店内ではスペシャルな作り込みの空間も設置されています。ジェーン・バーキンの過去の部屋をイメージしたもので、手掛けたのはプロップアーティストとして名高いENZO氏。当時の様子を知るアンドリュー氏自身も来日してこの部屋を訪れ、写真の配置などを修正していったそう。部屋の中を歩くと、現在ファッション界でもっとも注目されている70年代の感性を追体験できるでしょう。

    写真展の会場を、あえてギャラリーでなくファッションのショップに選んだ今回の試み。アートの文脈でないからこそ、日常と共にある写真をより身近に感じられる内容になっています。店内に並ぶ最新の服は、70年代のテイストが満載。時代は巡る、そんなひとときの思いが胸をよぎります。(写真共に高橋一史)

    モノクロ作品は、ドゥーズィエム クラス 六本木ヒルズ店の壁一面に。

    1979年7月のチャーミングなジェーン・バーキン。

    店内奥に設置されたバーチャル部屋。

    ビンテージ小物好きも必見。

    写真集「Jane & Serge a family album」(¥8,532)は、16歳のジェーン・バーキンの誕生日に始まり、セルジュとの12年間の生活を記録。装丁を担当したのは、フランスの著名なグラフィックチーム「M/M」。

    限定のフォトプリントTシャツなども販売。

    ドゥーズィエム クラス 六本木ヒルズ店
    TEL : 03-5413-3607