美術館を訪れる度に、あの独特の空間に癒された、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。東京国立近代美術館を舞台に、7月31日から3日間に渡って開催される「MOMATサマーフェス」は、そんな美術館ならではの心地よい空間を存分に楽しめるイベントといえそうです。
まず初日の7月31日の目玉といえるのが、「真夏の夜の野外シネマ」。移動映画館キノ・イグルーの審美眼が光るセレクトで、ジャック・タチ『郵便配達の学校』、チェコアニメの佳作『もぐらのクルテク』といった良質な短編作品を、屋外の開放的な空間で夜風を感じながら鑑賞できます。美術館自体も初日と2日目は「真夏のナイトミュージアム」と銘打って22時まで開館しているので、仕事上がりのリフレッシュやデートにもうってつけといえそうですね。
また開催期間中は、美術館の中庭にフード&ドリンクの屋台と無料で利用できる
ハンモックのレンタルサービスも登場。初日と2日目は菜食をベースにした
yoyo.(VEGEしょくどう)と「コーヒーのある風景」をつくりだすL PACKが、3日
目にはTAKIBI BAKERY プロデュースのSALT&SOILがそれぞれ出店。のんびり心休
まるひとときを過ごすのも一興です。
加えて、3日目には「おはよう! びじゅつ体操」と題したイベントも開催され、ダンサーの永井美里さんの指南のもと、所蔵作品をモチーフにしたオリジナル体操を楽しむことも。ヘルシーな料理に加えて、爽やかなアルコールのメニューも豊富なので、夕涼みや暑気払いとして訪れてみる価値は十分ありそうです。(遠藤 匠)
上写真:上映予定作品『もぐらのクルテク』
チェコアニメを代表する名作として知られる『もぐらのクルテク』。セリフがほとんどなく絵の動きと音楽で想像力をかきたてる演出が特徴で、幼児から大人まで年齢を問わず楽しめる普遍的な作風に定評があります。
yoyo.(VEGEしょくどう)(イメージ)
yoyo.さんは、南インドへの旅行で完全菜食に出会ったことをきっかけに、2007年より野菜中心にごはんを作り始めた気鋭の料理家。2012年の夏に開催された同館のビアガーデン企画で好評を博し、3年ぶりのカムバックを果たしました。
フェスを美術館で開催するとアート、シネマ、フード、とジャンルもじつに豊富!
MOMATサマーフェス
会場:東京都国立近代美術館
開催期間:7月31日(金)〜8月2日(日)
開催時間:10:00〜22:00(8/2は8:00〜17:00)※野外シネマは19:00〜21:00、フード&ドリンクの営業時間は日によって異なる。詳細は公式HPへ。
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル 8:00~22:00)
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/summer_festival2015