瀬戸内国際芸術祭やあいちトリエンナーレなど、近年人気が高まる地域活性化のアートフェスですが、なかでも先駆的な存在なのが、新潟県の十日町市と津南町で7月26日から9月13日まで開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」です。
2000年に開催されて以来、3年に一度の芸術祭も今年で6回目。「人間は自然に内包される」をコンセプトに、およそ200の集落にある空き家や廃校、里山の中に35カ国からの約350組のアーティストたちによる作品が点在しています。
草間彌生やイリヤ&エミリア・カバコフなどの常設作品200点に加え、現在、横浜美術館で大規模な個展が開催中の中国人アーティスト蔡國強やフランスのアネット・メサジェなどの新作が180点と今回も見所満載です。
またジェームズ・タレルの「光の館」やいくつかのアート作品に泊まることができるのもこの芸術祭ならでは。アート散策の合間に地元のお母さんたちがつくる里山のごはんや十日町市名物のへぎそばを喰らい、日本三大薬湯の松之山温泉で汗を流す。都会の美術館では味うことのできない、自分のペースで里山とアート作品を巡る旅。50日間の大自然とアートの祭典がいよいよ開幕されます。(Pen編集部)
アネット・メサジェ「つんねの家のスペクトル」
サンプル/松井周「ヘンゼルとグレーテル〜もう森へなんかいかない〜」photo by Hiroshi Hatori
大巻伸嗣「影向の家」
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」
会期:7月26日(日)~9月13日(日)
会場:越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)
TEL:025-757-2637 大地の芸術祭実行委員会事務局
料金:当日一般3,500円 高・専・大学生当日3,000円
http://www.echigo-tsumari.jp