昨年33万人以上が来場した新江ノ島水族館の夜間スペシャルイベント。“進化するえのすい”をテーマに、今年も「ナイトワンダーアクアリウム2015」を開催。夜の水族館を楽しませてくれます。コラボ相手には「チームラボ」が登場。お台場の日本科学未来館で開催された「チームラボ踊る! アート展と、学ぶ! 未来の遊園地」では約47万人が来場、ほかにも大河ドラマ『花燃ゆ』のオープニング映像などを手がけるなど、いま最も注目されているアート集団です。夜の水族館という特別な時間と空間が、チームラボのデジタルアートによって、より美しく幻想的な別世界として生まれます。
特筆すべきは、2万匹の魚たちが泳ぐ相模湾大水槽。水槽のあたり一面がプロジェクションされ、花々が咲き渡るアート空間が生まれます。作品はあらかじめ記録された映像を再生しているわけではなく、魚たちの動きに影響を受けながら、変容し続け、その瞬間の絵は2度と見ることはできません。ほかにも、人が触れることで色を変化させたり、音色を響かせる「呼応する球体と夜の魚たち」など、いままでの水族館にはない試みが多彩。カップルの夜のデートにもお薦めです。(Pen編集部)
上写真:プロジェクションの光は、水槽照明よりもさらに弱いものですが、映像そのものが水槽照明に代わるやさしい光となって空間を照らす。大水槽の周りの花々は魚が近くを横切ると、いっせいに散っていく。「花と魚‐相模湾大水槽/Flowers and Fish-Enoshima Aquarium Big Sagami Bay Tank」
Ⓒチームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽:高橋英明
夜の水族館の空間は、光の球体に囲まれています。光の球体は人が叩いたりぶつかったりして衝撃を受けると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせます。そして、そのまわりの球体も呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせます。そして次々にまわりの球体も連続していく。「呼応する球体と夜の魚たち/Resonating Spheres and Night Fish」
Ⓒチームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽:高橋英明
紙に自由に魚の絵を描くと、目の前の巨大な水族館でその魚が動き出します。その魚に触れることもでき、触られるといっせいに逃げ出したり、エサ袋にさわることによって、魚にエサをあげることもできる。「お絵描き水族館/Sketch Aquarium」Ⓒチームラボ, 2013
えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム
7月18日(土)~12月25日(金)
会場:新江ノ島水族館
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
TEL:0466-29-9960
開館時間:17時~20時
休館日:期間中休催日あり
入場料:大人¥2,100、高校生¥1,500、小・中学生¥1,000、幼児(3歳以上)¥600
※水族館の入場料のみで観覧可能。
http://www.enosui-woderaquarium2015.com