九谷焼を革新する「上出長右衛門窯」のいまを、渋谷ヒカリエで知る。

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    ハイメ・アジョンと生みだしたシリーズほか、上出長右衛門窯の近作より。

    上出長右衛門窯、その存在の説明はもはや小誌読者には不要かもしれません。
    1981年生まれの6代目、上出惠悟さんが窯元を継承して以来、135年余の歴史のアップデートに果敢に挑んでいます。もちろんベースにあるのは、卓越した技術を有する職人が磁器の生成から絵付までを一貫して制作する九谷焼の姿勢。惠悟さんは伝統を継承しながら、これからの窯のあり方を模索し、現代を生きる私たちに新鮮な九谷焼との出会いを提供しています。小誌読者には、バナナの作品やハイメ・アジョンを招聘して生みだした製品など馴染み深いのではないでしょうか。昨年は九谷焼の原点に立ち戻った薪窯での焼造に挑み、今年2月にはパリで個展を行うなど、その活動の勢いはとどまるところを知りません。渋谷ヒカリエの8/ CUBE1,2,3で行われる本展は、上出惠悟さんが携わる上出長右衛門窯のさまざまな活動と、作家としての自身の作品をセクションごとに配置。2015年の上出長右衛門窯の全貌を見に行きませんか?(Pen編集部)

    会場風景。

    作家として上出惠悟が挑んだ作品より「栄螺硯海の貝」。




    上出長右衛門窯「九谷焼コネクション」
    3月15日(日)まで

    会場:渋谷ヒカリエ 8 階 8/ CUBE1,2,3
    住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8F
    TEL:03-6418-4718 (8/運営事務局 月-金10:0 0-18: 00)
    開館時間:11時~20時(15日は18時まで) 無料
    主催:Yoshimi Arts
    www.hikarie8.com/cube/