渋谷の街にやってきた、下田昌克×藤代冥砂×谷川俊太郎の”恐竜”を見逃すな。

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    大人になったいまも、なぜ恐竜にロマンを感じるのでしょうか。太古を生きた、巨大な生物。有史以前のその存在にはまだまだ未知な点も多く、いまだ新発見が続くロマンあふれる生物でもあります。そんな存在に魅せられた男たちが、つくって、撮って、書いた、ユニークな恐竜展がパルコミュージアムで開催中です。

    恐竜への憧憬と好奇心から、ライフワークとしてキャンバス生地で恐竜をつくり続ける画家の下田昌克さん。彼から宅急便で届く恐竜を沖縄の地で待ち、躍動する恐竜人間たちの姿を撮影し続けた写真家の藤代冥砂さん。そして、その写真に詩というかたちで、いのちを授けた詩人の谷川俊太郎さん。3人の”少年”たちがバトンリレーして生み出された恐竜たちの作品が、紙の世界を飛び出して会場にやってきました。

    恐竜がつないだ3人の作品は、もともとファッションカルチャー誌『HUGE』の連載「恐竜仮面」で発表されていたもの。この連載が『恐竜人間』として書籍化されるにあたっての展示です。キャンバスの生地が巨大な”恐竜標本”になった迫力はもちろんですが、色とりどりのステッチが踊るディテールにも心惹かれました。恐竜になった少年たちの楽しさや、谷川さんの言葉の数々など見所多数の本展。大人はもちろんですが、子どもも楽しめること間違いありません。仕事帰りに、週末に。みなで楽しめる展示、お見逃しなく。(Pen編集部)

    大恐竜人間博
    ~2月2日(月)

    パルコミュージアム(渋谷パルコパート1・3F)
    東京都渋谷区宇田川町15-1

    TEL:03-3477-5873
    開館時間:10時~21時(最終日は18時閉場。入館は閉館30分前まで)
    会期中無休
    料金:一般¥500 学生¥400 小学生以下無料
    www.parco-art.com