フランク・ロイド・ライトの高弟である建築家、遠藤新が設計した別邸が今秋初公開されます。風光明媚な神奈川県葉山町にある加地邸は、1928年に竣工した築86年もの建築。このたび、次世代への継承を目指し、10月から11月の週末、一般公開されることになりました。貴重な住宅建築を目にするまたとない機会になりそうです。
遠藤 新は「旧帝国ホテル」や「自由学園明日館」などのライト建築を師の帰国後、引き継ぎ完成させた人物。その建築は、ライトの影響を強く受けています。加地邸でも、地形に合わせた流れるような建築、家具やインテリアなど細部まで一体化してデザインした空間に、その特徴が良く表れています。大谷石と木を巧みに組み合わせ、意匠を凝らした室内は、現代の建物にはない、しっとりと濃密な雰囲気を醸し出しています。
この展覧会を契機に、所有者、地域、専門家が知恵を絞って、継承の道筋をさがすことに。総面積は364㎡。邸宅らしい広さと重厚さを持ち、相応の手入れが必要なことは予想されますが、名作住宅をお探しの方にぜひ見ていただきたい建築です。(佐藤千紗)
遠藤 新は「旧帝国ホテル」や「自由学園明日館」などのライト建築を師の帰国後、引き継ぎ完成させた人物。その建築は、ライトの影響を強く受けています。加地邸でも、地形に合わせた流れるような建築、家具やインテリアなど細部まで一体化してデザインした空間に、その特徴が良く表れています。大谷石と木を巧みに組み合わせ、意匠を凝らした室内は、現代の建物にはない、しっとりと濃密な雰囲気を醸し出しています。
この展覧会を契機に、所有者、地域、専門家が知恵を絞って、継承の道筋をさがすことに。総面積は364㎡。邸宅らしい広さと重厚さを持ち、相応の手入れが必要なことは予想されますが、名作住宅をお探しの方にぜひ見ていただきたい建築です。(佐藤千紗)
「加地邸をひらく 継承をめざして」
2014年10月~11月の土、日、祝日
加地邸(神奈川県三浦郡葉山町) ※マップはこちらからご覧ください。
開場時間:10時~16時 ※11/16はシンポジウムのため、12時に閉邸
料金:¥1,000(一般)、¥500(学生)
主催:加地邸保存の会(代表・藤森照信、井上祐一、内田青蔵、木下壽子、津村泰範、新村美沙紀、野沢正光、吉川博行、吉見千晶)
特別協力:加地邸保存の会team葉山(朝山正和、大津弘子、片貝文雄、菅原恵利子、高田明子、堀祐一) 一般社団法人住宅遺産トラスト
問い合わせ先:加地邸保存の会事務局 TEL 03-3721-1044 hayamakajitei@gmail.com