昨日といえばビートルズ、明日はといえばもちろんジョーでしょう。練馬区立美術館で『あしたのジョー、の時代展』が9月21日まで開催されています。
『あしたのジョー』は高森朝雄(梶原一騎の別名義)原作、ちばてつやの作画による名作ボクシング漫画。『週刊少年マガジン』での連載が1973年に終了し40年が経過したいまでも、その独特の世界観は人々を魅了し続けています。
連載当時はまさに高度成長期の真っただ中。豊かな生活を享受する人々が生まれる一方で噴出した社会体制の矛盾に対し、若者たちは激しい異議申し立てを行いました。そんな青年たちが心を寄せたのが本作の主人公「ジョー」こと矢吹丈でした。倒れても倒れても丹下段平の「立つんだ、ジョー!」のかけ声を受けて立ち上がり、血反吐にまみれて敵に立ち向かう姿を自分たちと重ね合わせたのです。
「我々は明日のジョーである」と声明を出して「よど号」をハイジャックした赤軍派。ライバル力石徹の劇中での死を受けて、現実世界で告別式を執り行った寺山修司たち。さらに自らの肉体と格闘し暗黒舞踏を立ち上げた土方巽など同時代の空気を吸った芸術家たちの活動とともに、稀有の作品世界に浸りましょう。
『あしたのジョー』は高森朝雄(梶原一騎の別名義)原作、ちばてつやの作画による名作ボクシング漫画。『週刊少年マガジン』での連載が1973年に終了し40年が経過したいまでも、その独特の世界観は人々を魅了し続けています。
連載当時はまさに高度成長期の真っただ中。豊かな生活を享受する人々が生まれる一方で噴出した社会体制の矛盾に対し、若者たちは激しい異議申し立てを行いました。そんな青年たちが心を寄せたのが本作の主人公「ジョー」こと矢吹丈でした。倒れても倒れても丹下段平の「立つんだ、ジョー!」のかけ声を受けて立ち上がり、血反吐にまみれて敵に立ち向かう姿を自分たちと重ね合わせたのです。
「我々は明日のジョーである」と声明を出して「よど号」をハイジャックした赤軍派。ライバル力石徹の劇中での死を受けて、現実世界で告別式を執り行った寺山修司たち。さらに自らの肉体と格闘し暗黒舞踏を立ち上げた土方巽など同時代の空気を吸った芸術家たちの活動とともに、稀有の作品世界に浸りましょう。
『あしたのジョー、の時代展』
~9月21日(日)
練馬区立美術館
東京都練馬区貫井1-36-16
TEL 03-3577-1821
開館時間:10時~18時(入場は閉館の30分前まで)
料金:一般¥500
休:月(月曜日が祝休日のときはその翌日)