一本の真っ黒な線で描かれた人物のポスター。一度目にすると、そのシンプルさが頭に焼き付いて強く印象に残ります。この作品は、アートディレクター葛西薫が制作した平和希求キャンペーンポスター『HIROSHIMA APPEALS 2013』。今回このポスターが、第16回亀倉雄策賞を受賞しました。
亀倉雄策といえば、東京オリンピックやEXPO'70のポスターデザインで、みなさんもその作品を目にしたことがあると思いますが、生前の偉業を称え、グラフィックデザイン界の発展を願って設立されたのが亀倉雄策賞です。
「初めて知ったグラフィックデザイナーの名は亀倉雄策だった」という葛西。中学2年の時、体育館に貼られていた東京オリンピックのポスター。「その日からいつもの体育館の空気が一変し、なんだか外国にいるようだった」と、この時の興奮がいまの仕事につながっているそうです。
16作目のポスター制作の指名を受け、自分にはなにができるのか? また、ポスターで何ができるのかと、緊張しつつずいぶん苦しんだという葛西。「この絵は誰かの姿であり、僕の姿でもある」という『HIROSHIMA APPEALS 2013』は、本人にとっても印象深い作品になったのではないでしょうか。会場では『HIROSHIMA APPEALS 2013』と、原画を中心に空間が構成されます。一本の黒い線が描きだす世界をじっくり感じてみてください。(Pen編集部)
亀倉雄策といえば、東京オリンピックやEXPO'70のポスターデザインで、みなさんもその作品を目にしたことがあると思いますが、生前の偉業を称え、グラフィックデザイン界の発展を願って設立されたのが亀倉雄策賞です。
「初めて知ったグラフィックデザイナーの名は亀倉雄策だった」という葛西。中学2年の時、体育館に貼られていた東京オリンピックのポスター。「その日からいつもの体育館の空気が一変し、なんだか外国にいるようだった」と、この時の興奮がいまの仕事につながっているそうです。
16作目のポスター制作の指名を受け、自分にはなにができるのか? また、ポスターで何ができるのかと、緊張しつつずいぶん苦しんだという葛西。「この絵は誰かの姿であり、僕の姿でもある」という『HIROSHIMA APPEALS 2013』は、本人にとっても印象深い作品になったのではないでしょうか。会場では『HIROSHIMA APPEALS 2013』と、原画を中心に空間が構成されます。一本の黒い線が描きだす世界をじっくり感じてみてください。(Pen編集部)
葛西薫展『ヒロシマ・アピールズ』
4月8日(火)~ 5月15日(木)
東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
TEL:03-6835-2260
開館時間:11時~19時
休館日:日、祝、4/27~5/6
入場無料
http://rcc.recruit.co.jp/g8/index.html
※4月8日(火)19時~20時30分までオープニングパーティー開催。
※会期中、トークショーを2回開催予定。入場無料、要予約(TEL 03-6835-2260)。
<トークショーその1>
日時:2014年4月25日(金)19時10分~20時40分
出演:納島正弘 葛西薫
<トークショーその2>
日時:2014年5月9日(金) 19時10分~20時40分
出演:中島祥文 佐野研二郎 葛西薫