見どころはディカプリオのオシリとアホ顔か? 映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』がついに公開。

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    本作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、すでに公開済みの本国では、「ディカプリオのヤバすぎる姿が満載の衝撃作」と報じられています。舞台は1980年代のウォールストリート。貯金ゼロから26歳で証券会社を設立、年収49億円を稼ぎ出し、ウォール街のウルフと呼ばれた株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの実話がもとになっています。このジョーダンという男、その名の通り“冗談”じゃない男で、酒と女は当たり前、仕事中も会議中も運転中もヤクをやりまくり、アホ顔満載で粉を鼻から吸い上げて、血管を浮かび上がらせてラリった身体を引きずり、ヨダレを垂らして悦楽に入り、オシリをフリフリ女に襲いかかります。そんな男をディカプリオは見事演じ切り、ゴールデン・グローブ賞でミュージカル・コメディ部門の最優秀主演男優賞を獲得。美しい男から演技派への脱皮を見事世界に見せつけました。
    さて。この映画の見どころは、ディカプリオのオシリとアホ顔なのか? という疑問が残ります。冗談じゃない男ジョーダンにうまくのせられ操られ、財産をつぎ込み失う一般市民たちの“お金”への執着と妄想。それらは彼を成功へともちあげ、われもわれもと信者を増やしていきます。一方、それが彼をその座から引きずり下ろすことにもなるのですが、ラストシーンは、一般市民たちの誤った妄想がどんな現実を作り出してしまっているのかを、衝撃のエピソードで締めくくります。本当の見どころは、悲しいかな、そこにあるように思うのです。(Pen編集部)

    『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

    監督:マーティン・スコセッシ
    出演:レオナルド・ディカプリオ
    2013年 アメリカ映画 2時間59分
    配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
    1月31日より全国順次ロードショー