銀座のメゾンエルメスで、人間の記憶に哲学的に迫る、『クローゼットとマットレス』展。

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    銀座のメゾンエルメス フォーラムでは『クローゼットとマットレス』スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展が、11月30日まで開かれています。

    チリで活動するスミルハン・ラディックは、この国でひときわ注目を集める建築家。素材や環境を活かした建築を手がける一方で、同じチリのマルセラ・コレアとともに彫刻や映像作品を発表しています。簡素な仮設建造物や隠れ家などで、うつろいゆく環境と人間の営みへの哲学的な考察を提案しています。

    今回の展覧会でラディックとコレアは、「クローゼットとマットレス」を題材に人の「記憶」というテーマを象徴的に表現しています。クローゼットには私たちの持ち物とともに、過去の記憶、思い出も収められています。扉のなかにはハンガーに掛けられた洋服――それらは持ち主の身体の一部として、その記憶を宿しています。マットレスはその上で眠る人を夢へと誘います。巨大化したクローゼットとマットレスの彫刻が迎えるこの展覧会で、不思議な空間を感じてみてください。(Pen編集部)

    © Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès

    『クローゼットとマットレス』スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展

    ~11月30日(土)
    会場:メゾンエルメス フォーラム
    住所:東京都中央区銀座5-4-1
    開館時間:11時~20時(月~土)、11時~19時(日)※入場は閉館の30分前まで
    TEL:03-3569-3300
    会期中無休
    入場無料
    主催:エルメス財団