けだるい暑さのなかで観たい、壊れゆく恋の映画『夏の終り』。

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    恋だの愛だのというものは、幾つになっても惑わされてしまうもので。疲れ果ててしまうこともあるのに、でもやっぱりやめられない。

    この映画の主人公・知子は、妻子ある年上の作家・慎吾と、かつて結婚していたころにどうしようもなく恋をして駆け落ちをした若い男・涼太のふたりと関係を持っています。
    最初は穏やかだった暮らしも、徐々にバランスを崩し、壊れてゆく。

    ひと夏の、けだるく、悲しく、けれど甘美な時間を、満島ひかり、小林薫、綾野剛というキャストが演じます。
    瀬戸内寂静の私小説がもととなっているこの映画は、静かに、けれど生々しく恋愛を描いていく大人の作品です。般若とも、天女とも化す満島ひかりの演技は、男なら誰でも魅了されてしまうはず。そこが恋愛の恐いところで。般若でも、自分の女でない女は、魅力的なのです。そんな気持ち、わかるなぁ、という愚かな男たちほど、見終えたときに、ひとつの恋愛を終えた気分を味わえるはず。

    満島ひかりの美しい和服姿も、モダンなワンピース姿も、アップにした髪が乱れるさまも、たまりません。あぁ。(Pen編集部)

    ©2012年映画『夏の終り』製作委員会

    『夏の終り』
    監督:熊切和喜
    出演:満島ひかり、小林薫、綾野剛
    2012年 日本映画 1時間54分
    配給:クロックワークス
    8月31日より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー

    けだるい暑さのなかで観たい、壊れゆく恋の映画『夏の終り』。

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