ジョルジュ・ルースが宮城で行う、
アートプロジェクト

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    1947年パリ生まれの世界的アーティスト、ジョルジュ・ルース。おもに取り壊しや改修の決まった廃墟/建物を舞台に制作を行うルースは、それらの壁や床にペイントし、その場所を撮影。写真作品として場所の記憶を残すという、ほかにはない手法で独自の表現を確立しています。

    1995年に起きた阪神・淡路大震災の後、美術関係者の招きで来日した彼は、被災地で取り壊されていく建物で制作を行いました。現地の実行委員および140人のボランティアと共同でプロジェクトは進められ、完成した8点の作品は、作家によって実行委員会に寄贈され、全国の展覧会を巡回しました。

    東日本大震災で大きなダメージを受けた東北で、彼はアートプロジェクトの実現の可能性を探ってきました。そして地元住民の協力のもと、松島で新たなプロジェクトが実現することとなりました。舞台となるのは、風光明媚な松島湾を見渡せる高台に立つ、Loin(ロワン)という名で親しまれてきたカフェ・レストラン。震災後、白亜の歴史ある建築物は地震によって傷み、使用することができなくなりました。現在、この建物を解体する計画が進行しています。ここで、阪神淡路大震災のとき同様のプロジェクトが行われます。
    「ジョルジュ・ルース アートプロジェクト in 宮城」と題し、4/28までボランティアとの共同制作が行われ、一般見学も可能。
    その後、下記日程にて作品展示と記録映像の上映が行われる予定です。

    会期:5月11日(金)〜25日(日)11時30分〜17時30分
    場所:ビルドスペース 塩竈市港町2-3-11
    月曜休
    入場無料