“五味+α”が身体に優しい、蔵前のスリランカ料理店「セレンディッブ」

  • 写真:中庭愉生
  • 文:岡野孝次

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写真:中庭愉生 文:岡野孝次

“五味+α”が身体に優しい、蔵前のスリランカ料理店「セレンディッブ」

セレンディッブ
蔵前
アーユルヴェーダに基づくスリランカカレー
現地産のビールや蒸留酒も揃う
酒にも合うスリランカのスナック

手前から時計回りにビーツのカレー、ライムの効いたケールのサンボル(和え物)、ナスのモージュ(甘酢和え)、ココナッツサンボル、ココナッツやスパイスと一緒にさっと炒めたキャベツのマッルン(蒸し炒め)、チキンカレー、ダール(レンズ豆)カレー。カレーと副菜は週替わり。真ん中にパパダン(豆粉のせんべい)も添えて。「スリランカプレート」は昼¥1,200(税込)、夜¥1,650(税込)

2020年10月に都営大江戸線・蔵前駅近くに開業した「セレンディッブ」は、昼どきになると行列ができる。お目当てはダールやビーツなど、6~7種のカレーや副菜がのった「スリランカプレート」。本場流によくかき混ぜて食べると、スパイシーだけではない複雑味の虜になる。

キャベツの甘味に、鶏肉の旨味、ケールの苦味。生ライムを絞って酸味を加え、もちろん塩味も効いているため、いわゆる“五味”のバランスは完璧だ。「アーユルヴェーダでは、渋味も加えた“六味”を摂るとよいとされています」と、オーナーシェフのラヒル・タラカさん。その言葉通り、スリランカカレーでは必ず渋みのあるダールカレーが組み合わされる。ライスはインド産のバスマティ米と、ミネラルとビタミンB群が豊富なスリランカの赤米を使用。この六味が詰まったプレート、もちろんランチにセイロンティーと楽しむのもいいが、ディナーに酒のアテとして味わうのも秀逸だ。その複雑味はワインにも合わせやすく、またココナッツを原料とするスリランカの蒸留酒「アラック」の優しい甘味に合わせれば、なおさら辛味が華やぐ。

「ワデ」や「フィッシュカトゥレット」などのスナックから、「デビルシュリンプ」などのメイン、また締めのデザートまで、メニューは幅広いラインアップ。タラカさんが本場そのままにつくる料理に舌鼓を打ちながら、身体に優しいスリランカの美味にどっぷりと浸りたい。

「ワデ」はスリランカではスナックスタンドで販売される軽食。チャナダール(豆)にタマネギを加えて、カレーリーフ、チリ、ニンニクを効かせ、油でカラッと揚げる。スリランカビール「ライオンビール」のアテに最適。またスリランカ料理に欠かせないカレーリーフは、タラカさんが惚れ込んだ広島の農家から直送されるもので、香りが華やかだ。「ワデ」¥550(税込)

島国であるスリランカには、海の幸を使った料理が豊富に揃う。新鮮なエビを炒めた一品は、トマトとレッドオニオンの香味がさわやか。「デビルシュリンプ」¥880(税込)。ココナッツが原料のスリランカの蒸留酒「アラック」はロックのほか、ソーダ割りでも提供。「アラック」¥660(抜込)。店主のタラカさん夫婦はお酒好きゆえ、クラフトジンやウイスキー、日本酒なども揃う。

スリランカのおやつの定番、ココナッツジャムを挟んだ「スリランカ パンケーキ」¥440(税込)。「セイロンティー」(¥440、税込)を合わせれば、大満足のデザートタイムに。

タラカさんは、故郷・スリランカでは5つ星ホテルで勤務し、来日後、現地で出会った日本人女性と遠距離恋愛の末に結婚。「小麦粉を使用せず油も少ない健康食であるスリランカカレーで、日本の皆さんの健康に貢献したい」と夫婦でレストランを開業した。店内はスリランカの著名な建築家、ジェフリー・バワをオマージュしてデザイン。白い壁に木やレンガの温かなイメージを保ちつつ、すっきりした印象の空間にまとめている。

“五味+α”が身体に優しい、蔵前のスリランカ料理店「セレンディッブ」

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