閣僚もピンクのマスク姿で登場 、ジェンダーフリーな台湾を表す見事なユーモア【コロナと闘う世界の都市から】

  • 文:近藤弥生子

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閣僚もピンクのマスク姿で登場 、ジェンダーフリーな台湾を表す見事なユーモア【コロナと闘う世界の都市から】

文:近藤弥生子

さまざまな公的機関、企業や施設、法人などが「#ColorHasNoGender」のハッシュタグのもと、自らのロゴをピンク色に変えてインスタグラムなどに投稿している。画像は上段左から時計回りに、台湾行政院教育部(日本の文部科学省に相当)、台北市立動物園、ビール会社「台灣ビール」、地下鉄会社「台北捷運」、現代アートミュージアム「台北当代芸術館」、台湾行政院衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)の各アカウントから。

マスクを政府が買い上げ、身分を照合して市民に実名申告制で販売している台湾。おかげでマスク不足はほぼ解消しているが、さすがに色柄を選べるほどではない。
政府の新型コロナウイルス対策本部の記者会見において、「学校でからかわれるからと、息子がピンク色のマスクを着けたがらない」という保護者の声が記者から紹介された。それを受け、日本でいえば厚生労働大臣の立場にあり、新型コロナウイルス対策本部長を務める陳時中氏をはじめとする男性幹部陣は、2020年4月13日に行った記者会見に、全員がピンク色のマスクを着用して登場。「ピンク色もけっこういいですよ」とコメントした。支持率90%以上ともいわれる陳本部長らの誠実な対応ぶりが、多くの市民の共感を呼んでいる。

この記者会見を受けて、台湾では政府機関から企業、著名人、一般人までがこぞって自らのSNS上のロゴをピンク色に変え、「#ColorHasNoGender」「#顏色不分性別(色は性別を分けない)」のハッシュタグとともに、ピンクの装いなどを投稿する動きが大流行中だ。国連開発計画(UNDP)が発表した18年の「ジェンダー不平等指数」をもとに台湾当局が計算を行ったところ、ジェンダー平等の度合いではアジア1位という結果が出た台湾。リベラルな台湾の姿を、ハッシュタグで追ってみてはいかがだろうか。





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