新型コロナウイルスによる非常事態に、
デザインのできることを発信。

  • 文:原口純子

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BEIJING北京

新型コロナウイルスによる非常事態に、
デザインのできることを発信。

文:原口純子

活動の発起人でもある周宸宸のアイデアは消毒灯。鍵やスマホなど小物を置き、蓋を下ろして消毒。 photo: ©周宸宸(for Create Cures)

王子僑による消毒液。時間経過で液の色が変わり、手を洗うのに十分な時間をかけたか目視できる。photo: ©周宸宸(for Create Cures)

現在、中国ではCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響を受け、アートやデザインに関する展示やイベントはほぼ全面的に停止状態だ。一方、アーティストやデザイナーのウェブ上での活動は活発化している。なかでも中国の著名デザイナー6人が立ち上げた「クリエイト・キュアズ」が話題だ。周宸宸(ジョウ・チェンチェン)、陳旻(チェン・ミン)、王子僑(ワン・ズチャオ)など、国際的ブランドとのコラボでもよく知られた人気の若手デザイナーが公共衛生をテーマにさまざまなアイデアを発表。中国のSNS、WeChat(ウィーチャット)上で拡散中だ。やがては製品化も目指すという。非常事態にデザインの力でなにができるか、その行方を見守りたい。