キアヌ・リーヴスも登場! こんな時こそネットフリックスオリジナル映画『いつかはマイ・ベイビー』で大笑い。
なかなか終わりが見えないニュースが続き、おこもりする時間が増えたいま、頼りになるのはもちろん動画配信サービス。なかでもネットフリックスは2020年のアカデミー賞作品賞へも『アイリッシュマン』『マリッジストーリー』などが候補入りするなど、良質な作品が揃っています。今回はこんな時期だからこそ観たい、気軽に笑えて(でも実は示唆に富んでいる!)ラブコメディ『いつかはマイ・ベイビー』を紹介します。
サシャとマーカスは、サンフランシスコで育った幼馴染み。サシャの両親はいつも忙しく、韓国系アメリカ人のマーカスの家でテーブルを一緒に囲んで育ってきました。けれどもあることをきっかけに、疎遠になってから15年。サシャはロサンゼルスでカリスマシェフになり、新しいレストランを開店するために故郷に帰ってきます。サシャは、実家暮らしで売れないミュージシャンのマーカスに再会。それぞれに恋人がいる、ふたりの関係の行方は……?
サシャはレストランのプロデュースや経営を行なって大成功を収めているセレブリティ。一方、マーカスはいまもハイスクール時代と同じカローラに乗り、ヒップホップをこよなく愛する男子のままアラサーに。まったく違う場所で生きているふたりですが、気取らず本音を言いあえる関係に、妙な居心地のよさを感じるようになっていきます。でもパーティでカメラを向けられるサシャのバッグを持ったり、ニューヨークで新しい仕事をする彼女に当たり前のように同行を求められたりするうちに、またもや関係はギクシャク……。『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』などもそうでしたが、男女逆転にはなっているものの“ラブコメあるある”がふんだんに盛り込まれています。性差ではなく立場や環境によって人の役割が明確になっていく視点が盛り込まれているあたりは、まさに現代の新しいラブコメディと言えるかもしれません。
サシャ役のアリ・ウォンはアメリカで大人気のスタンダップコメディエンヌ。シニカルなユーモアと下ネタとFワードを連発する彼女の存在感に圧倒されていると、キアヌ・リーヴスが笑いの刺客として登場します。サシャの恋人として“本人役”で出演し、斜め上の愛すべき大活躍を見せてくれるのでお楽しみに! サシャとマーカスのおふくろの味、キムチチゲが食べたくなる作品でもあるので、材料を用意してから鑑賞することをおすすめします!
『いつかはマイ・ベイビー』
監督/ナーナチカ・カーン
出演/アリ・ウォン、ランドール・パークほか
2019年 アメリカ映画 1時間42分
Netflixにて独占配信中。
https://www.netflix.com/jp/title/80202874