鮮やかな刷新を遂げた、ブライトリング伝統のクロノマット

  • 写真:宇田川 淳
  • 文:笠木恵司
Share:

ブライトリングの傑作「クロノマット」がこのたび全面的に刷新した。「腕につける計器」としての機能性はそのままに、すべてがスタイリッシュに変貌した。

新生「クロノマット」の日本限定モデル。レギュラーモデルは赤いクロノ針だが、こちらはシルバー。ブラックのベースにサブダイヤルもシルバーのため、すっきりモダンな印象に。ポリッシュで磨き上げられた細身の回転ベゼルが美しく輝く。ルーローブレスレットとあわせて、新しい船出を告知する意欲的な新作だ。自動巻き、SS、ケース径42㎜、COSC公認クロノメーター、200m防水。¥979,000(税込)

これまでの「クロノマット」は、質実剛健という言葉がよく似合う硬派のパイロットウォッチだったが、そこからさらに飛躍を遂げたようだ。2020年に発売された最新モデルにはそんな硬派な雰囲気が漂いつつも、シンプルでスタイリッシュなディテールが見て取れる。

クオーツ隆盛の時代に、 機械式モデルを新たに開発。

1984年に市販された際、イタリア空軍の戦闘機とともにデザインされた広告。ライダータブだけでなく、ルーローブレスレットも当時から存在した。やや武骨な面もあるが、現代でも立派に通用するデザインだ。

初代から約40年を経て大幅にリニューアルされた新しいモデルは、回転ベゼル(逆回転防止機構付き)の幅がやや細くなるだけでなく、滑らかに傾斜。クロノグラフのプッシュボタンとリューズまわりも刷新され、リューズガードを含めて洗練されたスタイルになった。

その一方で、初代モデルの特徴的な装備だったライダータブと、細長い筒状のコマを連結したルーローブレスレットも復活。これは単純な原点回帰ではなく、開発当時の精神そのものが見直されたのではないだろうか。

「クロノマット」は、イタリアのアクロバット飛行チーム、フレッチェ・トリコローリとのコラボによって1983年に開発され、84年に市販された。チームのメンバーに何度もヒアリングを重ねており、それを象徴するのがライダータブだ。回転ベゼルの4カ所に突起が設けられており、回転しやすくなるだけでなく、風防を保護する目的もある。さらに、15と45のタブをビス1本で逆側に配置できる。つまり、カウントアップだけでなく、カウントダウンにも使用できる。現役パイロットしか気づけない細かな工夫が随所に盛り込まれており、カタチを少しずつ変えながら現在に至っている。

新しい「クロノマット」は豊富なバリエーションで展開。左:「ベントレー」との提携を記念するグリーンダイヤル¥979,000。中、右:ライダータブ、プッシュボタン、リューズ、ベゼルなどゴールドを用いたケースもラインアップ。クロノグラフ秒針が赤に塗装されており、秒の経過が見やすい(中: ¥1,441,000、右: ¥1,122,000)。いずれも自動巻き、ケース径42㎜、SS、COSC公認クロノメーター、200m防水。(価格はすべて税込)

ルーローブレスレットも初代の装備だが、機能性というよりもイタリアの洒脱なセンスが望んだらしい。実際にパイロットたちはプライベートでも愛用したという。このブレスは軽量だが頑丈。装着感も快適だ。なによりもスーツの袖口にスムーズに収まる。

開発当時はクオーツ全盛で、スイスの時計産業は危機に瀕していたにもかかわらず、果敢に新たな自動巻きクロノグラフに取り組んだブライトリング。そんな彼らも飛行士たちと同じように冒険者といえそうだ。男たちのロマンが込められたモデルだからこそ、高い人気を持続してきたのである。

ちなみに、この新作をブライトリングでは「レッドカーペットでもビーチでも通用する」として、そのため「これまでにない数のモックアップを製作して試行錯誤を重ねた」と同社CEO。

自社製ムーブメント「01」も継続して搭載。精度はもちろん、約70時間のロングパワーも便利だ。店頭で実物を確認してほしい。

ブライトリング ブティック クリスマス・フェア
期間:12月3日(木)〜25日(金)
会場:ブティック4店舗で同時開催


問い合わせ先/ブライトリング・ジャパン TEL:0120-105-707
https://www.breitling.com