山田五郎も唸った“一期一会のビール”。 “伝説”と“奇跡”、2つの希少ホップが生む味わいとは!?

  • 写真:岡村昌宏(CROSSOVER)
  • 文:吉田 桂

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北海道の上富良野で生産され、“伝説”や“奇跡”と称される希少なホップを使ったビール2種が数量限定で発売されます。その個性が際立つ味わいを、編集者であり評論家である山田五郎さんが体感しました。

限定発売されるビールが注がれたグラスを手にほほ笑む、ビール好きの山田五郎さん。

2017年に、全世界で生産されたホップの量は約1億1000万kgにのぼります(※)。一方、サッポロビールの100%子会社であるジャパンプレミアムブリューが今回つくった新たなビールブランド「Once in a Lifetime Chance」で使用されたホップ「上富良野産のソラチエース」と「上富良野産のフラノマジカル」は、それぞれ80kgと100kg程度しか生産されていない大変希少なホップです。この希少なホップからつくられたビールとは、いかなる味わいのものなのでしょう。そのホップを開発したサッポロビール北海道原料研究センターを訪れるとともに、いち早くこの新製品を味わった山田五郎さんに、その香りから味わいまでたっぷりと感想を聞きました。


※出典:HOPSTEINER社のGUIDELINE FOR HOP BUYING

奇跡のホップ「ソラチエース」と、伝説のホップ「フラノマジカル」を使った2つのビール。缶には希少性を表す宝石がデザインされています。

「1本ずつ、大切に飲みたいビールですね」

ジャパンプレミアムブリューのマスタブリュワー新井健司さん(左)が、山田五郎さんに新製品の特徴を説明。

希少なホップの名をそのまま商品とした2つのビール、「ソラチエース」と「フラノマジカル」は、各12本をセットで販売される予定。その限定数が800セットのみと聞いて、山田さんは「お、きましたねぇ」とニヤリ。
「そんなに貴重なものならば、ギフトにもいいですね。自分ではなかなか買えないけど、頂くとムチャクチャ嬉しいものってあるじゃないですか。ぜひ、その価値がわかる人に飲んでほしいなぁ。僕は、ナイター観ながらビールを飲むのが大好きなので、冷蔵庫には350ml缶を常備しています。でも、これはそんな感じで飲むビールとは明らかに違う。言ってみれば、単館上映系のフランス映画を観ながら、って感じかな」

缶に記された「0.8/1,100,000」の数字を眺め、「上富良野産のソラチエースって、そんなに希少なのか」と驚く山田さん。

「この2種のホップは、どちらもサッポロビールが開発したものです」と解説してくれたのは、ホップの味や香りなどの個性を利き分け、ビールのイメージを組み立てバランスよく醸造する味の最高責任者、マスターブリュワーの新井健司さん。1974年に誕生したソラチエースはあまりに個性が強すぎたため、当時の日本では敬遠されてしまい、アメリカに渡ってから人気に火が着きました。そして1990年に誕生したフラノマジカルは、その魅惑的な香りとエレガントな球花の形から、淘汰されることなく奇跡的に苗が守られ、ここに来て価値が再発見されました」と、新井さん。そんな特徴的なホップの香りを存分に味わえるビールとなると、なんとしてでも味わってみたいと興味をそそられます。

「同じ品種のホップであっても、栽培された土地が違うと香りが変わってくるんですよ」と新井さん。

「では早速……」と待ちきれない様子で、まずは「ソラチエース」を手に取る山田さん。ひと口飲んで、「ん! 香りがすごい! ハーブのようなレモンのような……」と驚きの声をあげます。すると、新井さんが「そうなんです、レモングラスに似た香りを感じますよね。それに、スギやヒノキのような爽快な香りが独特と言えます」と説明。続いて「フラノマジカル」を味わった山田さんは、「おっと、こっちも個性が強いですね! マンゴーのような香りがすごくパワフル!」と目を見開いてグラスを見つめます。「まさにマンゴーのような香りが、このホップの個性です。香りも味も、球花の形も、品種によってさまざま。そこがホップの面白いところですね」と新井さん。

「普段はビールに合わせない料理と合わせたくなる味わいだなぁ。いままでにない新しい感じです」

「ビールって、とりあえずガンガン飲むお酒という感じだけど、これはそんなイメージを覆しますね。おつまみも、ウインナーとか煮込みとかじゃなくて、アンチョビソースを添えた野菜のグリルとか、試験管にスープが入っているようなモラキュラー・キュイジーヌとか、ちょっと非日常感のあるものが合いそう。ギフトには、ワインがいちばんと思っている意識高い系の人に飲んでもらって、ぎゃふんと言わせたい(笑)。でも、自分用にも1セットほしいなぁ。1本ずつ、大切に飲みたいビールですよね」と、山田さん。ビールという存在に新たな価値を見出した様子です。

左の「ソラチエース」はスッキリとしたピルスナータイプ、右の「フラノマジカル」は少し濃いめのゴールデンエールタイプ。

「こうなると、いろんなホップを試してみたくなりますね」と言う山田さんに、「この2種の発売を皮切りに、さらにホップを活かしたビールづくりにチャレンジしていきたいと思っています。ビールって、もっともっと遊べるはずなんですよ」と新井さんはさらなる意気込みを話してくれました。

「このホップを発見した驚きを、お客様にも感じていただきたい」

サッポロビール北海道原料研究センターの皆さん。左から課長の糸賀裕さん、マネジャーの鯉江弘一朗さん、センター長の大串憲祐さん、1974年に「ソラチエース」を開発した荒井康則さん。

醸造に使用するホップは輸入が大半というビール業界において、サッポロビールはその前身となる開拓使麦酒醸造所が1876年に開設される以前から、ホップの試験栽培を行ってきました。育種から栽培指導といった研究開発を現在まで連綿と継続しているからこそ、「ソラチエース」や「フラノマジカル」といった、他に類を見ないスペシャルなホップを使用したビールが誕生したのです。
現在までに育てた膨大な数のホップのうち実際にビールづくりで使用されているのは、わずか15種にすぎません。それほどまでに生き残るのが難しいホップと日々向き合っている人々は、どんな想いを抱えているのでしょう。
そこで、未来のビールづくりにとって重要な、ホップの育種開発を担う北海道原料研究センターを訪れ、実際に研究開発に携わっている人々の声を聞いてみました。

上富良野にあるサッポロビールのホップ畑。収穫時期には6m近い高さまで成長します。

同センターがある北海道の上富良野町では、4月から5月頃にホップの萌芽が始まり、8月から9月頃には収穫の時期を迎えます。その後、収穫された球花を分析し、次の年に向けて苗づくりを進めます。つまり、すべての作業が1年に1度のタイミングを逃すことができないのです。
「今の時代になにが求められているかを常に意識しながら、こういう品種がつくりたいとイメージして交配することもあります。でも、交配してすぐ品種になるわけではないし、狙い通りのものが生まれるとも限りません。そこが難しいところでもあり、面白いところでもありますね」とマネジャーの鯉江さん。
「うちは多くのビール会社が既に手を引いてしまった、自社でのホップの研究開発を随分長く続けています。その歴史のなかで積み上げてきたものは大きいと思いますよ」と、課長の糸賀さん。その言葉は自信にあふれていました。

「分析値では表せないけれど、人の鼻では感じ取れる。そんな香りを秘めたホップがあるんです」と鯉江さん(左)。

この北海道原料研究センターで生み出された「ソラチエース」と「フラノマジカル」。発見されてから品種として登録されるまでには、たくさんのドラマがありました。1977年にソラチエースを見出した荒井康則さんが、かつてを振り返ります。
「私が二十歳の頃、ほぼ毎日畑に通っているなかで、目を引くホップが1つだけあったんです。それがソラチエースでした。分析してみると、苦味が強いのに香り高いという、世界でも珍しい特性をもっていることがわかりました。ところが、会社としては商品化しづらいという理由から、同時に開発した別のホップを採用したのです。私としては、ソラチエースのほうがずっとかわいかったんですけどね(笑)」と荒井さん。
その後、アメリカに渡った「ソラチエース」は、2006年に著名なホップ農場マネジャーに見出され、世界的に人気のホップにまで成長しました。そして2016年、荒井さんの定年が間近になってようやく日本で製品化されたのです。
「なにがどこでどう変わるか、わからないものですね。ホップの研究開発を手がけている以上は、最終的にはお客様の元へと届けられる製品となるのが目標です。それが実現されるのは、やっぱり最高の喜びですよ」と荒井さんは笑顔で語ってくれました。

収穫されて間もないソラチエースの球花。収穫されたホップは選別し、高温で乾燥させてから使用する。

一方、1990年に誕生したものの、日の目を見ないままになっていた「フラノマジカル」。2014年に研究サンプルの中から魅惑的な香りを放つこのホップが発見された時、研究員たちはなにかの間違いではないかと驚いたそうです。
「その後の分析結果から、強いフルーツ香をもたらすチオールという成分を多く含んでいることがわかったのですが、最初は本当に、なんてマジカルなホップなんだ、と思いました。だから、品種の名前にもマジカルと付けたんです。その驚きを、ぜひお客様にも感じていただきたいです」と鯉江さん。
その言葉に深く頷いた糸賀さんも「多種多様な品種を開発することで、お客様に違いを感じていただける製品へとつなげていきたいです。個性が強くて10人中9人から好まれなくても、1人が『一生飲みたい』と言ってくださるような製品を目指したいですね」と、今後の研究開発に対する想いを語りました。

研究者の情熱と上富良野の自然が生み、まさにその上富良野で育った「ソラチエース」、「フラノマジカル」のビールが飲めるのは今回だけ。

最後に、センター長の大串さんはこう締めくくりました。
「私たちには3つの資産があります。1つめは幅広いホップの遺伝子資源です。2つめは、それらを見極める眼力や栽培力をもった研究員たち。そして3つめが、開発したホップを魅力ある製品に変えてくれる、新井のような腕利きのブリュワーです。すべての研究員たちが実力を発揮できるようにインフラを整備し、世界No.1のホップ研究所になるための道筋をつくるのが私の役目ですね」
いよいよ、この北海道原料研究センターの研究員たちによって開発された希少なホップを使用したビールが発売されます。この機会を逃さずに、いましか味わえない“一期一会のビール”をぜひ、あなたも体感してください。

「伝説のホップ ソラチエース」「奇跡のホップ フラノマジカル」の購入サイトはこちら

(1)『伝説のホップソラチエース&奇跡のホップフラノマジカル商品購入コース』
    コース内容:商品350ml缶12本×2セット=24本分
    販売価格:27,000円(税込・送料込)
    限定492セット

(2)『ソラチエース・フラノマジカル開発秘話トークショー&樽生2種飲み比べパーティー参加コース』
    コース内容:商品350ml缶12本×2セット=24本分 に加えて、
    東京都恵比寿ビヤステーションにて実施するイベント参加
    販売価格:33,480円(税込・送料込)
    限定300セット

(3)『上富良野ホップ収穫&那須工場手づくりビール体験コース』
    コース内容:商品350ml缶12本×2セット=24本分 に加えて
    北海道上富良野町で実施するホップ収穫イベント参加および
    栃木県那須工場で実施する手づくりビール体験イベント参加
    販売価格:39,960円(税込・送料込)
    限定8セット

●ジャパンプレミアムブリュー
www.japanpremiumbrew.jp/innovativebrewer

※ストップ!未成年者飲酒・飲酒運転。

山田五郎も唸った“一期一会のビール”。 “伝説”と“奇跡”、2つの希少ホップが生む味わいとは!?

  • 写真:岡村昌宏(CROSSOVER)
  • 文:吉田 桂

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