タフネスを追求し進化し続ける腕時計Gショックから、「G-STEEL」シリーズ初のアナログ表示によるクロノグラフを搭載した新モデルが登場しました。昔からのファンも新しいユーザーも、注目してほしい逸品です。

耐衝撃構造(ショックレジスト)という、他社にはまねのできない強みを武器に、1983年の登場から現在に至るまで独自の路線を邁進し続けているカシオのGショック。ステンレススチールをケースの主材料とする「G-STEEL」シリーズに、スタイリッシュなクロノグラフモデルが投入されました。
ジェットエンジンから着想を得た、ユニークなインジケーター

Gショックの文字盤スタイルは、大別すると全デジタル表示、デジタル&アナログ表示、全アナログ表示という3種類がありますが、このモデルはインダイヤルも含めすべてがアナログで表示されています。文字盤に液晶表示の小窓があると機能的には盛り沢山な印象になりますが、やはりフルアナログの方がグッと大人っぽい雰囲気です。もちろんGショックと名乗るからには当然のごとく耐衝撃性能は確保されており、すべてのインダイアルの内部にも耐衝撃構造を備えています。12時位置のインダイアルは曜日もしくは起動中の各種モードを示し、6時位置のインダイアルではデュアルタイム、アラーム設定時刻、クロノグラフ計測時の経過時間などを表示してくれます。

文字盤デザイン最大の特徴は、9時位置のインダイアルです。立体的に造作された3枚羽根のディスク針が高トルクのデュアルコイルモーターで駆動され、視覚的に腕時計の作動状況を伝えてくれます。バッテリーインジケーター表示にすれば、ソーラー充電によるパワーがどの程度チャージされているかを示し、満充電ではブレードの隙間から見える赤の面積が最大に、残量が少ないほど黒の面積が多くなることで伝えます。タイマー起動時には赤から黒へと段階的に切り替わるので残り時間をイメージしやすく、クロノグラフ計測時には分針の動きとシンクロして黒から赤へとディスク針も動く仕組みです。「これは歴代Gショックで採用されてきたサブ液晶でのレベルインジケーター表示を、モーター駆動のディスク針で再構築しているのではないか!」と閃いてしまった方は、かなりのGショック通でしょう。
Gショックの象徴、耐衝撃構造をさらにパワーアップ

GショックがGショックたる所以は、耐衝撃構造にあります。今回紹介しているG-STEEL GST-B100系では、樹脂製の緩衝パーツをケース内部に配置する“新レイヤーガード構造”を開発。いままでのモデルではベゼルの金属とケースの金属の間に緩衝材の樹脂パーツが挟まっている構造が丸見えで、血気盛んな雰囲気だったのですが、本機では全体が金属製であるかのようなクールな佇まい。エッジの効いたステンレススチール素材の存在感を際立たせながら、十分すぎるほどのタフネスを備えています。また、金属ベゼルの装着には組み立てに手間のかかるマイナスネジを6本も使い、耐久性だけでなく見た目の印象をぐっと引き締めています。この“新レイヤーガード構造”に加え、モジュールの小型化・薄型化を高密度実装技術により実現。Gショックのタフネスを保ちながら厚さを抑え、装着感も向上させています。

アナログウォッチの最も重要なパーツである時針と分針は、短時間で光を吸収し、暗所で長時間光り続ける蓄光塗料を塗布したネオブライト仕様。加えて2時位置のプッシュボタンを押せば、内蔵された白色LEDが文字板全体を照らす仕組み。暗闇でLEDを点灯すると、文字盤に配置されたインデックス・針・インダイアル・ディスク針などの立体的な構造が浮かび上がります。この照明システムは6時位置に設置されているので、まるでライトアップされた建造物や橋梁などを見上げた時のように、昼の顔とは異なる表情を腕時計が見せてくれます。
G-STEEL GST-B100系は耐衝撃性という究極の実用性だけでなく、金属の質感やアナログ文字盤の造作など身につける道具としての満足感も兼ね備えた腕時計なのです。
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