コンパクトカーの世界標準となった、ドイツ発のFFハッチバック【名車のセオリー Vol.4 フォルクスワーゲン ゴルフ】

文:鈴木真人 イラスト:コサカダイキ

時を経ても色褪せず圧倒的に支持され続けるモデルを紹介する、連載シリーズ「名車のセオリー ロングヒットには理由がある」。第4回で取り上げるのは、コンパクトカーの世界標準であり続けてきたフォルクスワーゲン ゴルフ。合理的なパッケージングで小型車に革命を起こし、いまも他の追随を許さない存在だ。 ゴルフを語る上で避けて通れないのが、フォルクスワーゲンが躍進するきっかけとなった空前の大ヒットモデル、ビートルとの関係性だろう。第二次世界大戦の終わりとともに本格的な生産が始まったビートルは、手頃な価格と基本性能の高さで販売も好調だったが、プロトタイプがつくられたのは1936年。60年代に入ると、本...

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