「クレドール」45周年記念モデルは、刀に施す伝統工芸技術で、「風になびく稲穂」を表現。

文:笠木恵司

黄金色に実った稲穂が、一陣の風で波打つように揺れ動く。日本の原風景ともいえる美しい瞬間を、伝統工芸によってダイヤルに定着させた特別モデルが、「クレドール」誕生45周年を記念して登場しました。 採用されたのは、江戸時代に刀装具用に考案された「木目金(もくめがね)」と呼ばれる金属工芸技術。異なる色の金属を重ねて彫りなどを加え、それを平らに伸ばすことで木目のような模様を出す手法です。今回は18Kホワイト・イエロー・ピンクゴールド、それにシルバーの金属プレートを研磨・脱脂してから1枚に圧着。リューター(電動切削道具)を使用して、この金属板に手作業で彫りを施していくのですが、切削する深さを変え...

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