若者たちはいま、アナログカメラに夢中。

文:河内秀子

店名の「クリック&シュール」は、日本語で言うところの「パシャッ、ジー」というカメラのシャッター音とフィルムの巻かれる音を表したもの。現在、ドイツでは唯一となるアナログカメラ専門店だ。フィルムを使って写真や映像を撮ったことがない20代の若者を中心に、人気を集めている。オーナーは映像専門誌の編集長を務めた経験から、アナログカメラを販売・修理する店が激減していることに着目、オープンに至った。「カメラは使ってこそ」と、店に置かれる約700台は100~500ユーロの手頃な価格帯で、修理・調整して販売。さらに1年の保証サービスも付く。撮影の講習会も開催しており、アナログカメラのブー...

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