ナチュールの伝道師が北海道の大地で造った、“ゲヴュルツ”のワイン

日本でナチュラルなワイン造りが活発な土地はどこか?  と尋ねられたら、私は迷うことなく北海道を挙げる。さらにこの動きの中心的な存在としてブルース・ガットラヴを挙げるだろう。彼は、北海道空知地方岩見沢市上幌で委託醸造を主たる目的としたワイナリー「10Rワイナリー」を立ち上げた。2012年のことだ。ここには北海道中から、ときには道外から、ナチュラルなワイン造りを学ぶために多くの者が訪れる。それどころか、1989年に来日して以来、彼は日本中の数え切れないほどの造り手たちに、ワインづくりを学ぶチャンスを提供し、惜しみなく多くの知識を分け与えてきた。 多くの造り手たちを育てる...

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