薪窯が自慢のイタリアンは、すき焼き風でいただく黒毛和牛ステーキが旨い!

写真:尾鷲陽介 文:岡野孝次

豪快に煙を立てながら、薪窯でじっくり焼かれた黒毛和牛イチボのステーキ。噛み締めるとしっとりと脂があふれ出し、赤身肉の旨味もみずみずしく広がる。薪で焼くことで燻製香がプラスされるのだが、それだけではない。この原始的な調理法は、イチボのおいしさを純度も高く引き出している。「炭と違って薪は水分を含むため、ふんわりと焼きあがります」と横山亮平シェフ。火入れで旨味を凝縮しつつ、適度に膨らませる。これを可能にするのが、シェフが修行先のイタリア・サルデーニャ島で学んだ薪焼きなのだ。 「地の食材を使った料理と、地のワインを合わせる。イタリアの郷土料理に惹かれて、現地で勉強しました」という横山シェフだ...

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