モデルニスモ様式の空間で、タパスに舌鼓。

文:森本 徹

バルセロナのカタルーニャ料理の名店「コウラ」のシェフ、アルベール・バントゥーラが、タパスバー「バル・ソネット」をオープンした。タパスをカウンターで楽しむスタイルにこだわる彼らしく、長さなんと34mものカウンター席をメインとした店だ。注目は、1901年にデザイナーのリカルド・ダ・カップマンが手がけたモデルニスモ様式の内装をそのまま使用していること。アーチを描く柱や各所にあしらわれた金色の装飾など、華やかなデザインが美しい。建物は、建築家のジュセップ・プッチ・イ・カダファルクによるもので、ガウディも手伝ったという。敏腕シェフの多彩なタパスを、歴史を感じる華麗な空間で楽しめるとあり、早くも連...

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