美しきウールデニムは、 創立201年目の「ブルックス ブラザーズ」の挑戦。

写真:加藤佳男 文:小暮昌弘

昨年、創立200周年を迎えたアメリカのトラッドの総本山「ブルックス ブラザーズ」。今季、そんな老舗が発表したのが、特別に織られたウールデニムを使ったセットアップです。生地は英国羊毛を使用して原料からこだわったもの。愛知県一宮にある機屋で、熟練した職人が生地に負担をかけない低速織機で織り、三重県四日市にある工場で鈴鹿山脈の伏流水を使い、ていねいに仕上げられています。さらに生地表面に細やかなガス焼きを施して表面の毛羽を落として、ウールデニムのハリとコシを表現。ウールツイルならではの光沢をもたらし、ネイビーの深い色合いも印象的です。伝統と革新を掲げてきた、ブルックス ブラザーズらしい試みと言...

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