英国製のスーツにあえて合わせた、パリの専門店・シャルべのシャツ【加藤和彦編】

手元に「1970年代」を特集した雑誌『POPEYE』の80年12月10日号がある。その特集で加藤和彦の盟友、松山猛は「加藤和彦は流行児であった」と書き、彼が愛したファッションを通して70年代のファッションと風俗を特集した。加藤は70年代初めのややヒッピー風から、73年ごろにはロンドンブーツに中心にしたグラムロック、75年ごろにはスーツの襟元にスカーフをあしらった完全なエレガント路線へ。そして70年代終盤には、アディダスのスポーツウエアに身を固めたアメリカ西海岸風と、多彩にスタイルを変えた。70年代そのものがエキセントリックな時代だったこともあるが、加藤の興味は次々と変わっていった。「ス...

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